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私は『ミッション:8ミニッツ』を見てきた(ネタバレあり)

ミッション8ミニッツ ポスター

タコ的点数:80点


映画通ほどダマされる」というコピーにまんまとノせられ映画館へ足を運んだ著者です。
でもこれってかなりいいコピーだと思うんですよね。「予想外の展開!!」「予測不可能のストーリー!!」みたいなハードルを上げまくる宣伝コピーが氾濫しちゃって、映画通(ここで言う映画通とは、数多くの斬新なサスペンスを見てきて現在ではたいていの映画のオチが読めてしまう人々。この人々は常に「騙されたい!!」と願うM的思考を持っている)は正直どの映画にも期待をしていない状況でした。そんな折に満を持して現れたこのコピー。要するに、真っ向からケンカ売られてるわけで「そんなら見たるわい!!ダマしてみぃ!!」と劇場へ足を運ぶことになります。かくいう僕もその一人なわけで(笑)

ミッション:8ミニッツ
<ミッション:8ミニッツ>


まぁ、感想としては、割と好きといったところでしょうか。気になるオチも予測の範囲内ではあるけど設定は斬新。何度も同じ時間を経験して事件の真相を解き明かしたり、視点を変えてみると新しい事実が判明したり、設定やストーリーとしてはどこかで見たことあるなと感じます。それでも、いきなり爆破テロが行われた電車内でしかも自分が自分でない主人公の慌てふためくシーンから始まり、そこからラストまで緊張感を途切れさせない演出のおかげで上映時間たっぷり楽しめました。

とはいえ、この映画、少々ややこしくてSFに慣れた人でないと途中から置いてけぼりにされるかもしれないです。エレベータで乗り合わせたカップルは、彼氏が必死に説明しているにも関わらず彼女が全然理解していなかった
ようでした(笑)

一見あらすじだけを見ると、過去に戻って事件の真相を解明するタイムパラドックスのお話のようにも思えるのですが、過去をタイムトラベルで変えると未来が変わるというのは理論的に不可能という解釈がされてて、それは映画の中でも説明されています。
そこで登場するのが、物理学はあんまり詳しくないんですが、量子論で別の平行世界に移動するという、いわゆるパラレルワールド理論。同じ時間軸の上で現実世界に平行した別世界があるということです。SFでよくあるタイムパラドックスものとは大きく違い、この点は他のSFと比べて珍しい設定だなと思いました。ちなみに、この点を理解しておかないと、最後のオチの部分でとんでもない勘違いをすることになります。

個人的に、主演のジェイク・ギレンホールは個人的にかなり好きなんです。というか、これ以外では「ドニー・ダーコ」の青年の時の彼しか見たことないんですけど、この映画でまたお見かけして・・・
ドニーダーコ
<ドニーダーコ>
ミッション8ミニッツ3
<ミッション:8ミニッツ>
いい年のとり方してんなぁと感心させられました。
僕がアメリカ人に生まれてたらなりたい顔NO.1(笑)

















ここからは完全ネタバレです。
















結論から言うと、「ショーンの死ぬ直前の8分間の記憶を体験する」プログラムだと思われていたのが、実は「ショーンが死ぬ8分前を起点に意識下に入ったスティーブンスが死なない限り仮想空間が無限に拡張していく」というとんでもないプログラムだったわけですね。僕の近くで見てた人は、あの結末を「結局、列車を救って未来を救った」と解釈していたようですがそれは大きな間違い。これが、タイムパラドックスとパラレルワールドを区別した理由なんです。ここをはっきりわかっていないと、ただのC級SF映画。違うんです。これは主人公のスティーブンスの救われる物語なんです。植物状態で生かされマッドサイエンティスト(!?)のプログラムに利用され、さらに生かされたことで生前に父に最期の別れを伝えることもできなかったことを知り、しかも今の自分の状態ではそれを伝えることすらできないことも理解する。そして、仮想空間の過去をどれだけ変えても現実は変わらないことも理解する。これは死ぬより残酷ですよね。
現実での第2のテロはスティーブンスの活躍で防がれ、彼の任務は終わったわけなのですが、そのうえである提案をするのです。それは現実世界で爆死したはずの仮想空間の人々を救うこと。これがどんな結果を生むのかはわかりませんが、スティーブンスは死を覚悟の上で賭けに出るわけです。
手際よく爆破犯を捕まえ、父に最後の別れの言葉を告げ、コメディアンを使い車内を笑顔で包み、恋人(厳密にいうとショーンの恋人)とキスをする。最期の8分間が終わり、仮想空間のすべての動きが止まります。
そこですべてが終わるかと思ったその時、そこで終わるはずの仮想空間がまた動き出すのです。その仮想空間は8分を超えてもなお拡張し続けるのです。これはまさしく、スティーブンスにとってのもう一つの世界であるわけです。現実世界で死亡したスティーブは、またこのパラレルワールドで今度はショーンとして新しい人生を送るわけです。
実は、映画のところどころで仮想空間が8分以上拡張していく可能性というのは伏線で張られていたわけですね。
ラストに現れる鏡のオブジェは、仮想空間から帰ってくるときのサブリミナル的な映像の中で何度も現れていたわけだし、アラブ系のおじさんを追っかけて行ったときには列車が爆発した後も生きていたわけですからね。



まぁ、なかなか考えられた映画ではあるんですけど、いくつかやっぱり腑に落ちないところはあるんですよね。
①もともと、このプログラムは死者には死ぬ直前の8分間の記憶が残っているという話から作られたわけですよね?じゃあ、あのプログラムを設計した人はショーンの記憶をどうやって手に入れたんでしょう?あれだけの爆発でショーンの脳みそがきれいに残ってるとは思えないんですよね。(もしかしたら、そこに関する説明があったのかもしれませんけど)
②原題が「SOURCE CODE」なわけですから、やっぱり仮想空間は計算機が計算を繰り返しすことで拡張されていってるわけですよね。てことは、新しい世界をつくるとんでもないプログラムだったとはいえ、やっぱりその計算機の電源切っちゃうとあの世界もなくなるんですかね?
と、重箱の隅をつつくような疑問で申し訳ないんですが・・・。




僕としては、個人的にあのキスシーンのストップモーションで終わって欲しかったなという気持ちがあります。その方が余韻が残って深みのある映画になったんじゃないかと思うのですが。








参考映画

ミッション:8ミニッツ(ジェイク・ギレンホール出演、ダンカン・ジョーンズ監督) [DVD]ミッション:8ミニッツ(ジェイク・ギレンホール出演、ダンカン・ジョーンズ監督) [DVD]
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ジェイク・ギレンホール、ジェナ・マローン 他

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No.656 『ミッション:8ミニッツ』

2011年制作 米 監督:ダンカン・ジョーンズ ≪キャッチコピー≫ 『警告:このラスト、映画通ほどダマされる。』 ≪ストーリー≫ シカゴで乗客が全員死亡する列車爆破事故が起こ...

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タコ

Author:タコ
映画が大好きな一人の男。映画に関して思いついたことを書くだけの緩いスタンスでやっていきます。
文章力に自信はないので、非常につたない文章になっているかとは思いますが、読んでいただいて映画選びの参考にしていただけたら光栄です。

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また、内容が酷いと思われるコメントも独断で削除させていただきます。悪しからず。



~映画レビュー採点基準~
100点…必見!!ですが、作品によってはトラウマになったりする可能性あり。
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41~60点…まぁまぁ良作。暇なときに観ればいいのでは?
21~40点…別に観なくてもいいかと・・・。
0~20点…ダメすぎて話のネタになることもあり得る映画。




YouTubeで趣味で作曲もしてます。「Modernmonkey100」で検索して遊びにきてください。

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