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私は『息もできない』を観た

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あらすじ: 母と妹の死の原因を作った父親に対して強い憎しみを持っている借金取りのサンフン(ヤン・イクチュン)は、ある日、女子高生のヨニ(キム・コッピ)と知り合う。サンフンは、強権的な父親や暴力的な弟との関係に悩むヨニに惹(ひ)かれ、それぞれの境遇から逃避するかのように何度も一緒に過ごすうちに、互いの心に変化が訪れる。

『息もできない』予告編はこちら




タコ的点数:65点




さて、バイオレンス要素が評価されることが多い韓国映画ですが、この映画もかなり暴力描写があります。まず、冒頭から女性への本気パンチ。映画の上映時間の半分以上が暴力映像。飛び交うセリフの大半が「クソ野郎」や「この野郎」といった汚い暴言。主人公は敵味方男女大人子ども関係なく、暴力をふるう男。主人公は暴力を生業とした仕事で生活。しかし、過去に彼の家庭は父親の暴力によって崩壊。そこに出会う普通の女子高生も家庭は暴力で崩壊。などなど、ストーリーから描写に至るまで映画全体が暴力に覆われています。
ですが、これは決して「暴力=エンタメ」という映画ではないですし、暴力を肯定する映画でもありません。

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陰鬱な映画にも関わらず、観終わった時のカタルシスは心地よいものでした。それは、これだけ激しい暴力が目の前で繰り広げられるにもかかわらず、非常にバランスのいい脚本だからだと思います。
この主人公、暴力と暴言でしか人とコミュニケーションのとれない、いわゆる”狂犬”のような男なのですが、時折見せるやわらかい表情から「あぁ、実はこの男優しい人間なんだな」と感じさせられます。また、彼が暴力を生業に生きるその背景には過去の父親の暴力あり、主人公が暴力を行使ようになったのも必然だと思われます。
と、決して登場人物として目新しい人物ではありません。
タコ個人の意見を言わせてもらえば、普段暴言ばかりはいてるような奴が少し優しい一面を見せただけで「あ、実は優しい人なんだ」と思うことはバカバカしいと思ってますし、親が暴力振るってたから子も暴力振るう”親から子への暴力の連鎖”は仕方がないという広い心も持ち合わせていません。ハッキリ言ってタコはこの主人公のことが一切好きになれませんでした。
途中まで、なんでこんなやつがいろんな人から愛されてるんだよ!?とイライラしながら観ていましたが・・・なんと言いますか、終わってみれば、不幸になってはいけない人が不幸になっていないことに、なにかホッとした感情がありました。
これだけ入り組んだ人間関係の中でこういう結末に収束した脚本はなかなか良かったと思います。

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ジャケットにも書いている「二人でいる時だけ、泣けた」というのも映画を観終わった後に思い出してみればまたじんわりと心に湧き出るものがあるかもしれません。
ただの暴力映画ではありません。心に何かあったかいものを残してエンディングを迎えられる良作です。

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タコ

Author:タコ
映画が大好きな一人の男。映画に関して思いついたことを書くだけの緩いスタンスでやっていきます。
文章力に自信はないので、非常につたない文章になっているかとは思いますが、読んでいただいて映画選びの参考にしていただけたら光栄です。

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また、内容が酷いと思われるコメントも独断で削除させていただきます。悪しからず。



~映画レビュー採点基準~
100点…必見!!ですが、作品によってはトラウマになったりする可能性あり。
81~99点…必見!!
61~80点…観る価値あり!!自信を持ってオススメ。
41~60点…まぁまぁ良作。暇なときに観ればいいのでは?
21~40点…別に観なくてもいいかと・・・。
0~20点…ダメすぎて話のネタになることもあり得る映画。




YouTubeで趣味で作曲もしてます。「Modernmonkey100」で検索して遊びにきてください。

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