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私は『メランコリア』を観た(ネタバレあり)

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あらすじ: 巨大惑星メランコリアが地球に接近する中、ジャスティン(キルステン・ダンスト)は盛大な披露宴を催す。姉クレア(シャルロット・ゲンズブール)の夫(キーファー・サザーランド)が所有する豪勢な屋敷での宴は盛況だったが、花嫁のジャスティンはどこか空虚な表情だった。披露宴を取り仕切った姉夫婦はそんな妹を気遣うが……。

『メランコリア』予告編はこちら




タコ的点数:70点




『ダンサー・イン・ザ・ダーク』『アンチクライスト』(『アンチクライスト』はタコ未見です)などの作品で、カンヌではやたらと耳にするラース・フォン・トリアー監督の最新作ですね。
さて、お話は巨大な惑星が地球にぶつかるという、いわゆる終末ものなのですが、他の終末ものに比べ非常に静かな作品です。派手なSFのアクションシーンなんかは皆無で、観る人によっては眠気すら襲ってくるやもしれない、静かな地球が終わるまでのお話です。個人的には、僕が今まで観た映画の中で、最も美しく地球の終わりを描いた映画だと思っています。特に序盤の約10分間のスローモーションの映像美は非常に見ごたえがあると思います。
好き嫌いが激しく分かれる作品かなぁと思いますね。派手な映画が好きな人には絶対にオススメできない映画です。僕は、なんとなぁく好きになれました、この映画。

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さて、この映画は、「第1部ジャスティン」「第2部クレア」と、2部構成になっています。第1部ではジャスティンが結婚式を挙げる模様が描かれ、第2部では惑星が地球に向かってどんどん大きくなっていき登場人物たちが不安になっていく模様が描かれています。
特に第1部は観る人によっては苦痛になるかもしれません。幸せなはずの結婚式が、うつ病に悩まされる主人公・ジャスティンの行動で、どんどん観るに堪えない居心地の悪いものになっていくのです。「なんで、そんなことするの!?」と思うような奇行を繰り返すジャスティンに対して観ている人々は戸惑いを隠せないでしょう。
なんでも、監督はとあるインタビューで「この映画は、精神分析医のうつ病についての所見から発想を得たのが始まりだ」と言っていまして、自身もうつ病の経験があるそうなんです(ちなみに、主人公を演じたキルスティン・ダンストもうつ病の経験があるそうな)。監督自身の経験から、うつ病の主人子を作り出したのでしょうが、やっぱり経験のうつ病が無い人々にとって、第1部はどうとも言えない気持ちになってしまうでしょうねぇ。
ちなみに、タイトルである「メランコリア」は「憂欝」という意味のほかに「うつ病」という意味もあるそうです。

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以下ネタバレ

さて、ハッキリ言って、タコはほとんどこの映画を理解できてはいないでしょう。しかし、監督のインタビューでの回答のひとつからいろいろと考えてみたいと思います。
「憂鬱に支配された人間は、普通の人間よりも大きな可能性を秘めている。彼らは、最悪の状況を常に想定していて、実際に悲惨なことが起こったときには、普通の人々よりもずっと冷静に対応できるんだ」
この監督の言葉から連想するのは、やっぱり第2部での、地球が滅びる直前にも関わらず冷静でいられたジャスティンの姿だったのではないでしょうか?なんとなぁく観ているときは「あ、心の病だから事の重大さがわかってないんだ」とか「こういう状態の人だから、別にいつ死のうが怖くないんだな」とか失礼なことを考えていたのですが、よくよく考えてみると、第2部のタイトルは「クレア」なので、注目すべきはクレアなんですよね。で、当のクレアは第2部で何をしていたか。旦那の言うこともほとんど信用せず、とにかくパニックになっていました。ラストの地球が終わる瞬間も落ち着くことができずパニックになって最期の時を迎えていました。さて、ここで第1部においてタイトルとなっていたジャスティンの姿を思い出します。彼女がいったい何を考えているのかわかりませんが、とにかく何かに不安になりながら奇行を繰り返していた姿が思い出されます。
おそらく、監督のやりたかったことの大きなことのひとつとして「正常な世界での異常なジャスティンと異常な世界での正常なクレアの対比」が考えられます。
・・・だから何?と言われれば、それまでなのですが(笑)監督がこの映画になにかメッセージを込めたのだとしたら、タコはそのメッセージを一切理解していないです。

わからないことも多いんですよね。その一つがジャスティンの予知夢、というか超能力、というか・・・。
第1部でジャスティンが「灰色のつたに絡まってうまく歩けない夢を見た」みたいなことを言ってたんですが、このセリフから序盤の約10分の映像はジャスティンの夢だったと考えられます。つまりは、彼女は惑星が地球に衝突する未来を予知していた・・・!?それが、彼女のうつ病の原因か・・・!?
または、彼女には一種の超能力があるようなことが示唆されています。それが、クレアしか知らないはずのビーンズの数をあてたこと。このことから、ジャスティンが千里眼的な、真実を見据えるような特殊な能力を持っていたことがわかります。つまり、「地球の生命は邪悪」であるとか「地球以外の星に生命は存在しない」といったことが、この映画の中では真実であると考えられます。・・・ということは、惑星メランコリアは邪悪な地球を破壊するために憂欝な彼女の感情と能力が引き寄せたのか・・・!?という飛躍的なことも考えてしまったりして(笑)

他には、クレアが逃げた先が18番までしかないはずのゴルフ場の19番ホールだったり、なぜかジャスティンの馬が橋を渡らなかったり、ジャスティンが真っ裸で惑星メランコリアの青い光を浴びていたり・・・気になるけどわからないエピソードが多々ありますね。


まぁ、とにかくわからないことだらけの映画だったのですが、なぜかもう一度観てみたいと思う映画でした。今度は、ブラックコーヒーを飲んで眠らないようにして(笑)

メランコリア

参考映画

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ビョーク、カトリーヌ・ドヌーブ 他

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『ダンサー・イン・ザ・ダーク』レビューはこちら


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メランコリア

SF終末劇と謳っているけど、SF色は薄くて、 人間の憂鬱な内面を映像化したドラマでした。 MELANCHOLIA 監督:ラース・フォン・トリアー 製作:2011年 デンマーク・スウェーデ

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タコさん、こんにちは!

以前の記事の整理が終わって、
これからは観た作品の感想を綴っていくわけですね。
一つの作品についてじっくり話し合えますね!

この作品、私もあまり理解できていません(^^;
タコさんも挙げているような気になるポイントがたくさんあるんだけど、
それがスッキリ整理する事ができないんですよね・・・

トリアー監督の言葉で、「実際に悲惨なことが起こったとき」とあって、
それが地球滅亡って究極的過ぎで、ピンとこない(^▽^;)
もっと小さな規模の悲惨な出来事だったら本当に冷静に対応できるのか、
少々疑問です。

「正常な世界での異常なジャスティンと異常な世界での正常なクレアの対比」
これは上手く描かれていたように思います。

でも、やっぱりよく分からない内容で・・・ちょっと苦手です。(^^;
映像は美しかったので気に入りました。

Re: タコさん、こんにちは!

YANさん、こんにちわ!!

整理の作業が終わりました!
これまでは、映画の感想よりも前の記事から移す作業がメインになってしまっていたのですが、
これからはひとつひとつ新鮮な感想をお送りできると思います(笑)
とはいえ、新旧いろいろと感想を書いていくので、新鮮とは言い難いかもしれませんが(笑)

この映画、ホントに理解できていないので、感想を書くことをためらったのですが、
映像美に魅了されて、やっぱり紹介したいと思って記事を書きました。
つたないレビューで申し訳ないです(^^;

>トリアー監督の言葉で、「実際に悲惨なことが起こったとき」とあって、
>それが地球滅亡って究極的過ぎで、ピンとこない(^▽^;)
>もっと小さな規模の悲惨な出来事だったら本当に冷静に対応できるのか、
>少々疑問です。
たしかに「悲惨なこと」が大規模すぎて、思わずそっちに目がいってしまいますよね(笑)
しかし、「うつ病」の人が見る世界とそうでない人が見る世界って、この映画での第1部と第2部ぐらい、根本的に違うのではないかとも思っています。
僕自身、「うつ病」というものにかかったことがないのでなんとも言い切れませんが、記事では「正常な世界での異常なジャスティンと異常な世界での正常なクレアの対比」 と書かせてもらいましたが、「うつ病と"言われる"人とそうでない人の世界の見え方の対比」なのかもしれませんね。
まぁ、気になるポイントがありすぎて相変わらず全く整理はできませんが(笑)

プロフィール

タコ

Author:タコ
映画が大好きな一人の男。映画に関して思いついたことを書くだけの緩いスタンスでやっていきます。
文章力に自信はないので、非常につたない文章になっているかとは思いますが、読んでいただいて映画選びの参考にしていただけたら光栄です。

※コメント無しで、TBのみ送ってくる場合は承認しないようにしています。
また、内容が酷いと思われるコメントも独断で削除させていただきます。悪しからず。



~映画レビュー採点基準~
100点…必見!!ですが、作品によってはトラウマになったりする可能性あり。
81~99点…必見!!
61~80点…観る価値あり!!自信を持ってオススメ。
41~60点…まぁまぁ良作。暇なときに観ればいいのでは?
21~40点…別に観なくてもいいかと・・・。
0~20点…ダメすぎて話のネタになることもあり得る映画。




YouTubeで趣味で作曲もしてます。「Modernmonkey100」で検索して遊びにきてください。

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