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私は『ミスト』を観た(ネタバレあり)

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あらすじ:ガラス窓を破るほどの嵐の翌日、スーパーへ買い出しに出掛けたデヴィッド(トーマス・ジェーン)。軍人やパトカーが慌ただしく街を往来し、あっという間に店の外は濃い霧に覆われた。設備点検のために外に出た店員のジム(ウィリアム・サドラー)が不気味な物体に襲われると、店内の人々は次第に理性を失いはじめ……。


『ミスト』予告編はこちら




タコ的点数:80点




謎の霧が現れ、しかもその霧の中には何か得体の知れない怪物がいて、みんなスーパーから出られなくなった。
これだけ聞くとなんだかチープなパニック映画と思われるかもしれません。もちろん、そういったものを期待して見る人だっているでしょう。しかし、この映画、なめてかかると痛い目に合います。

【映画】 2008 ミスト The Mist(日本語字幕)(1).avi_000751584

CGを駆使した怪物がスーパーの中を暴れまくり、流血しまくり、どんどん人が死んでいく。また、怪物が現れた原因について少し語られたりもするがこれが幼稚です。これではだれもがただのB級映画だと思ってしまいます(現に、途中まで僕もスティーブンキング原作の「ドリームキャッチャー」のような印象を受けていました)。とくに小難しいことを考えずエンターテイメントとして見た人にはあのラストはただ後味の悪いだけのものになります(ラストに関してはネタばれなので後述)。
これを読んだあとに鑑賞する人は、これは怪物が人間襲うだけのチープな映画じゃない、ということを頭に入れて見てほしいです。これは、圧倒的力を持つ霧と怪物に囲まれ極限状態に追い込まれた人間が理性を失い狂っていく模様を描いたドラマなのです。だからこそあのラストシーンに意味があるのです。

【映画】 2008 ミスト The Mist(日本語字幕)(1).avi_005648059










以下ネタバレ

あくまで個人的解釈です。

人間の理性が壊れていく様。目立ってその様子を示すのが、宗教に狂ったイカレ女と徐々に彼女を信仰していく周りの人間たちです。そんな中、宗教女には染まらず冷静に状況を判断して生き残ろうとする主人公たち。・・・そんな風に見えたでしょうか?これがこの映画のトリックであるのだと僕は思いました。結論から言えば、主人公たちも冷静にはなれていないのです。度重なる恐怖から冷静な判断ができなくなっています。

ラストシーン、普通に考えれば助けが来るまで車の中で待っていればよかったのに・・・と思うでしょう。パニック映画ではよく「助けを待つ=死」にとなることは多いです。しかし、現実にはそれが最良の判断だったりします。この映画の中でそんな判断を下したひとがいたでしょうか?少なくとも主人公はそうは考えていません。圧倒的な恐怖を前に「助けはない」と決めつけているのです。

あのラストシーンが示すこと、それは主人公の臆病さです。
最初に子供に会いに出て行った女性は最後には救出されていました。誰よりも早く子供に会いに行くと決意して店から出て行きました。彼女がなぜ助かったのかはわかりません。霧が出て間もなくだったので、まだ近くに怪物がいなかったのかもしれません。理由はどうあれ、彼女は命を顧みず子供に会いに行ったことで家族が無事に助かったのです。それに対して主人公は、息子を撃ち殺すという方法でしか守れませんでした。じつは、最初の女性が勇気を出して外へ出た時に主人公も我が家へむかっていれば奥さんも無事だったのかもしれません。危険をを顧みず子供のために立ち向かった女性と、強がって何もせず危険を目の前にして初めて逃げることを考える主人公。神がいたとしてこの二人を見た時、加護を与えるのは・・・答えは言わずとも出ているでしょう。

臆病さを隠して、強がって冷静なふりをして行動した人間の哀れな末路。あのラストシーンから僕はそんなことを感じました。



【映画】 2008 ミスト The Mist(日本語字幕)(1).avi_006457492





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No.388 『ミスト』

2007年制作 米 監督:フランク・ダラボン ≪キャッチコピー≫ 『霧の中には"何"が待っていたのか──』 ≪ストーリー≫ ガラス窓を破るほどの嵐の翌日、スーパーへ買い出しに出

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非公開コメント

タコさん、こんにちは!

タコさん、こんにちは^^
お久しぶりです♪*゜.

つい先日、こちらの映画を観ました。

タコさんのブログに出会う前から気になっていた作品でして、色々と皆さんの感想等を検索してみたら、かなりの方々が酷評を示していたので何だかすんなり手が出ませんでした。。

でも、タコさんのレビューを読んで初めて観てみよう!!と云う気になり鑑賞することに!

映画を見終わった直後は、あの衝撃的な結末に正直げんなりしてしまいましたが、タコさんのレビュー&ネタバレを読んでいなければ、恐らく私も皆さんと同じ意見だったと思います…

これまで観てきた映画の中では、憂鬱さを感じてしまう程の内容ではあったものの、タコさんのレビューに書いてあった

>この映画、なめてかかると痛い目に合います。

>これを読んだあとに鑑賞する人は、これは怪物が人間襲うだけのチープな映画じゃない。

と云う事を念頭に置いて鑑賞して本当に良かったですm(T_T)m

単純な解釈だけでは片付けてはいけない人間の本性や窮地に立たされた様子・理性を失う人々の感情や弱さ・冷静さや立ち向かう勇気等をまざまざと見せつけられた映画であり、それらを描くことで改めて考えさせられるテーマが隠されていた。と解った事が唯一の救いでした。

タコさんのレビューを読まずに鑑賞していたら、危うく私も痛い目に合うところでした(>_<)!!
ありがとうございました!

それではまた(^^)

Re: タコさん、こんにちは!

水さん!!お久しぶりです!!
コメントありがとうございます!!

>でも、タコさんのレビューを読んで初めて観てみよう!!と云う気になり鑑賞することに!
この一文・・・とても嬉しいです!!(^Q^)
僕もこうやってブログ書いてる甲斐があるというものです!!ありがとうございます!!

そうですねぇ~僕もこの記事を書いた後にいろんな人の評価を見ましたが・・・確かに評価低いですね(笑)
おそらくただのパニック映画だと思って観てたら、他の皆さんのようにげんなりしちゃうんでしょうね・・・。

僕は原作スティーブン・キング、監督フランク・ダラボンということでかなり本腰いれて観たので、
ここまで深読みしちゃいましたが・・・(笑)
まぁ、皆さんの反応の方が正しいと思います(^^;)

まぁ一見面白くない映画も観方次第でいくらでも傑作になるんだよ!と思ってもらえれば幸いです!!

ではでは。
プロフィール

タコ

Author:タコ
映画が大好きな一人の男。映画に関して思いついたことを書くだけの緩いスタンスでやっていきます。
文章力に自信はないので、非常につたない文章になっているかとは思いますが、読んでいただいて映画選びの参考にしていただけたら光栄です。

※コメント無しで、TBのみ送ってくる場合は承認しないようにしています。
また、内容が酷いと思われるコメントも独断で削除させていただきます。悪しからず。



~映画レビュー採点基準~
100点…必見!!ですが、作品によってはトラウマになったりする可能性あり。
81~99点…必見!!
61~80点…観る価値あり!!自信を持ってオススメ。
41~60点…まぁまぁ良作。暇なときに観ればいいのでは?
21~40点…別に観なくてもいいかと・・・。
0~20点…ダメすぎて話のネタになることもあり得る映画。




YouTubeで趣味で作曲もしてます。「Modernmonkey100」で検索して遊びにきてください。

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