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私は『スイミングプール』を観た(ネタバレあり)

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あらすじ:スランプ中の英国のミステリー作家、サラ(シャーロット・ランプリング)は、南仏にプール付き別荘を借りる。しかし突然借り主の娘、ジュリ-(リュディヴィーヌ・サニエ)が現れ、彼女の生活は一変する。

「スイミングプール」予告編はこちら



タコ的点数:80点




ハネケといいこのオゾンといい、フランス映画はやはり疲れます。難解。ラスト5分で今まで見ていたものすべてが「??」になってしまいます。さまざまな解釈、推理ができるが真相は決して説明されません。真相は見た人間それぞれにあるのです。それでも自分の中で何か答えを見つけたいという欲求に駆られてしまうのはやはり脚本が素晴らしいからなんでしょう。理由はわりませんがこの世界に引き込まれたいと思います。

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ラストですべてが覆されてしまうのですが・・・というか、そのラストシーンでこの作品が台無しになるという声も実際にはあります・・・でも、その点をなくして考えても引き込まれてしまうだけの怪しい魅力があります。
この映画で語られる一番の謎は「女」というものであると僕は思います。若く美しい女と成熟した女の対比、お互いに対する嫉妬心と知りたいと思う好奇心、それが美しさにくるまれた映像とは相反して皮肉なほどに見事に描かれています。

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かなり難解な映画。たまに映画を見るって人にはあんまりお勧めできませんが、普段からよく映画を見る人にはぜひ見てほしいです。他人の感想を聞きたい作品。
映画という虚構の世界の中で二重にも三重にも張られた虚構と空想の謎を推理してみてはどうでしょうか?

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ここからネタバレ











ネタばれというより、僕自身の解釈です。
あのラストシーンでこの映画の別荘での出来事がサラの小説のための空想の物語であるということはわかります。重要なのはジュリーが実在する人物であるかということ。僕の解釈から出た結論から言うとジュリーは実在しない。あくまでサラの空想の中での人物。「フランクを殺した。あなたの本のために。」というようなセリフがあったように、ジュリーはサラの思い通りに動く人物です。現に彼女はサラの「新作の構想ができた」という電話をジョンにかけてから登場しました。彼女はサラの小説の登場人物です。最後に出てきた「スイミングプール」の新作はこのジュリーについて書かれたものであるということがわかります。
しかし、別荘についてからすべてのことがサラの空想だったとは思えません。どこかに現実があった。それはどこか。フランクとの会話とタイピングをしているシーンです。フランクはサラが好意を寄せていた人物で、この男を誘惑しようと思っていたが成熟した自分の姿を知っていました。もしかしたらここから自分とは対照的なジュリーの構想が出来上がったのかもしれなません。そして、殺人事件も現実に起こりました。殺したのはおそらくサラ。それはマルセルを誘惑したシーンから推測できます。フランクを埋めたのはサラ一人でやったこと。その場所に何か埋まっていることに気づいたマルセル。その気を引くためにサラはマルセルを誘惑するですが、このシーンでさっきまで水遊びをしていたジュリーが眠っています。これは「ジュリーが動かせない=空想の世界ではなく現実の出来事である」ということをさしているのだと考えられます。このシーンでサラは原稿を作成していることからこのシーンは現実であるといえます。
つまり僕自身の結論として、「小説の構想としてジュリーはサラの中で生まれた空想上の人物であるが殺人事件は実際に起こっている。この殺人は小説の中でジュリーが行ったものとして書かれているが、実際の犯人はサラ。」となります。この結論の裏付けとして終盤のジュリーのセリフ「あなたの本も燃やした方がいい。それが証拠になる」というものがあります。

以上が僕の中で出た結論です。しかし、これが完璧な答えとは言えません。まだまだつじつまの合わない点はあります。
誰かこれを見たなら、この大じかけの謎に対する推理合戦でもしたいものです。



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スイミング・プール

監督:フランソワ・オゾン       製作:2003年フランス・イギリス 出演:*シャーロット・ランプリング *リュディヴィーヌ・サニエ 見る女 見られる女 この女優の...

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タコさん、こんにちは!

本作はいろいろ解釈が出来る面白い作品でしたね☆
私もラストに来て、??となって思わず戻して観直しました(^^;

推理合戦が出来るほど理解してはいないんですが、
私は、ジュリーの存在も殺人事件も事実では無くて、
別荘での出来事が全て、サラが殻を脱ぎ捨て新しく生まれ変わる
作業だったように解釈しました。

でもタコさんが書いていらっしゃるように、
殺人事件も事実だった可能性も捨てきれませんね~
面白い解釈だと思います。

TB送ってみます。

Re: タコさん、こんにちは!

YANさん、コメントありがとうございます。

YANさんのブログで「スイミングプール」の記事を読ませていただきまいたが、「別荘での出来事が全て、サラが殻を脱ぎ捨て新しく生まれ変わる作業だった」という解釈は興味深いです。
僕の解釈はどうしても理屈っぽいんですが、YANさんの解釈は非常に映画的ですっきりしていて良いと思います。

僕はまだまだブログ初心者なのでTBについてよくわかっていません(--;)
一度誰かから送ってもらえると参考にできると思うので、ぜひ送ってきてください。

ではでは。

プロフィール

タコ

Author:タコ
映画が大好きな一人の男。映画に関して思いついたことを書くだけの緩いスタンスでやっていきます。
文章力に自信はないので、非常につたない文章になっているかとは思いますが、読んでいただいて映画選びの参考にしていただけたら光栄です。

※コメント無しで、TBのみ送ってくる場合は承認しないようにしています。
また、内容が酷いと思われるコメントも独断で削除させていただきます。悪しからず。



~映画レビュー採点基準~
100点…必見!!ですが、作品によってはトラウマになったりする可能性あり。
81~99点…必見!!
61~80点…観る価値あり!!自信を持ってオススメ。
41~60点…まぁまぁ良作。暇なときに観ればいいのでは?
21~40点…別に観なくてもいいかと・・・。
0~20点…ダメすぎて話のネタになることもあり得る映画。




YouTubeで趣味で作曲もしてます。「Modernmonkey100」で検索して遊びにきてください。

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