私は『チェンジリング』を観た

あらすじ:1928年、シングルマザーのクリスティン(アンジェリーナ・ジョリー)は、ロサンゼルス郊外で9歳の息子ウォルター(ガトリン・グリフィス)と暮らしていた。ある土曜日、彼女は同僚に泣きつかれて断り切れずに休日を返上して仕事へと向かう。暗くなって彼女が帰宅すると、家で一人で留守番をしているはずの息子の姿はどこにもなかった。
タコ的点数:70点
非常に良かったです。淡々としていて盛り上がりに欠けると思われるかもしれないですが、そこがいい。
いろいろな展開を見せるストーリーなのにダイナミックな演出があるわけでもなく、とにかく冷静に物語が進んでいきます。ただただ、一人の母親に起こる出来事を語っていくだけ。サスペンスにもならずまたお涙頂戴の安っぽいドラマにもならず全く軸がぶれない。事実を基に作られた映画らしいですが、ここまでこの大きな出来事を冷静に語ることのできる監督ってなかなかいないだろうと思います。イーストウッド監督、脱帽です。

個人的にアンジェリーナ・ジョリーはあんまり好きじゃないんです。この人って顔のインパクトがすごいんで、こういう母親役やってもトゥームレイダーやっても「アンジェリーナ・ジョリー」というイメージが変わらないんですよね。
・・・毛の生えたマルコビッチさんを久しぶりに見たのは良かったですけど(笑)

子供を失った母親に巻き起こる理不尽な出来事の数々。どん底まで落とされた母親は、ただ息子に会いたいという気持ちでまっすぐと前を向いて進んでいきます。静かに内に秘めた芯の通った何にも負けない強さは、運命を変え、人々の心を動かし、やがて自分の中に希望を生み出したのです。
真の強さとは何か・・・この事実を通してイーストウッド監督はそんなことを観客に考えさせたかったんじゃないでしょうか。

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