スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

私は『潜水服は蝶の夢を見る』を観た

51dRZvHSADL.jpg
あらすじ: 昏睡(こんすい)状態から目覚めたものの、左目のまぶた以外を動かすことができないエル誌編集長ジャン=ドミニク・ボビー(マチュー・アマルリック)。意識ははっきりしているにもかかわらず言葉を発することができない彼に、言語療法士のアンリエット(マリ=ジョゼ・クローズ)はまばたきでコミュニケーションを取る方法を教える。




タコ的点数:75点






脳梗塞(こうそく)で左目のまぶた以外の自由が効かなくなってしまった男のお話。主人公のボビーは身体は自由に動かせず、声を発することもできない。そんな状態で、左手の瞬きだけで言葉を伝え一冊の本を書きました。原作は、実際に病に侵された本人による自叙小説だそうです。
不治の病に侵された人、というのは映画ではどうしても善人として描かれがちです。しかし、この主人公、(声を出せないので周りに発するわけではないのですが)優しくしてくれる人間に対して皮肉っぽくなるし、鬱陶しいほどの自虐的になったりするわけです。しかし、それによって逆にこの病に侵された主人公から人間臭さが感じられ、人生への罪悪感から来る独白も、妙に説得力が出てくるのです。
「病気に侵されて頑張った!!」みたいなお涙ちょうだいの映画では無く・・・ただ単純に「良い映画」だと思いました。

328168view001.jpg

この映画の監督ジュリアン・シュナーベルは画家としても活躍している方だそうで、それだけにその独創的な映像世界も観る価値ありだと思います。頭をうごかせないことから、常にフレームアウトしてる人々の映像、そして、オープニングから心をつかまれた幻想的な目覚めの映像など、細かいところまでこだわったと思われるその映像美は、またこれも「品のある映画だなぁ」と感じさせてくれます。

328168view004.jpg

ただ、個人的にはこの邦題にはあまり納得はいっていなくて・・・
原題は「LE SCAPHANDRE ET LE PAPILLON/THE DIVING BELL AND THE BUTTERFLY = 潜水鐘と蝶」なんですが・・・芸術性の高い内容なだけに邦題もポエティックにしたかったのでしょうが・・・この邦題意味不明ですよね?(笑)
もう「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」(『ブレードランナー』の原作)をパロったタイトルはもういいですよ・・・と。
まぁ、映画は素晴らしいので観てください(笑)

328168view005.jpg





スポンサーサイト

テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画

私は『最終絶叫計画4』を観た

scarymovie4-p.jpg
あらすじ:新しい仕事を求め、介護の仕事を始めるシンディ・キャンベル(アンナ・ファリス)。日本住宅に住む寝たきりの痴呆を患う老婆、ミセス・モリス(クロリス・リーチマン)の世話をしているうちに、数々の不可解な出来事が彼女の身の回りに起こる…。
そんな折、隣宅で知り合う湾岸労働者で2人の子供と暮らすトム・ライアン(クレイグ・ビアーコ)と親密になる。その時に奇妙な稲妻と共に現れた「triPod(トライポッド)」(巨大なiPodから現れた殺人マシーン)の大量殺戮から地球を守るべく、ふたつの謎をたどっていくこととなる。





タコ的点数:50点




さてさて、日本ではそんなに人気ありませんが、アメリカではかなりの人気を誇りシリーズ5作目の制作も決まっている、バカパロディシリーズの第4弾です。
う~ん、ストーリーとかギャグに関して書いてもアレなんで、シリーズの面白さを順位づけしてみると3→1→4って感じですかね(2は未見)。下ネタも控えめでだいぶ落ち着いちゃった感がありました。
まぁそれでも、3に引き続き子供の扱いが酷過ぎ(笑)その場面は大いに笑わせてもらいました。

scarymovie4-02.jpg

ただ、この映画の元ネタの映画は割と最近観た映画が多かったので気づいたんですが、元ネタと比べるとカメラワークを全く同じにしてあるのには驚きました。この監督の元ネタ映画に対する愛情(??)がうかがえましたね。

scarymovie4-01.jpg

ちなみに元ネタになってる映画は・・・『THE JUON/呪怨』、『宇宙戦争』『ヴィレッジ』『ミリオンダラー・ベイビー』『ソウ』『華氏911』『ブロークバック・マウンテン』など。
あとは、トム・クルーズの奇行に関することも少し調べておくといいかもしれません(笑)

10022151574.jpg





テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画

私は『ステップフォード・ワイフ』を観た

E382B9E38386E38383E38397E38395E382A9E383BCE38389E383BBE383AFE382A4E38395.jpg
あらすじ:敏腕プロデューサーとして成功してきたジョアンナ(ニコール・キッドマン)だったが、ある新番組のために、会社を辞める羽目に。彼女を心配した夫とともに、ステップフォードという街に引越し、人生をやり直そうとするが……。




タコ的点数:75点




豪華で閑静な住宅街ステップフォード。そこは、イキイキとした男たちと貞淑な妻たち。理想の街かと思っていたら、そこには不気味な秘密が隠されていた・・・。といういかにもオカルトなあらすじなんですが、いざ映画を観てみるとかなりのコメディタッチ。だいぶ思ってたのと違ってたんですが、それでもなかなか楽しめました。

319890_005.jpg


大人の寓話、と言いますか、男にとっての理想の妻とは!?というのが、話の大きなテーマとなってます。ストーリーを追うと中盤の「え!?」っていう展開が楽しめないので書きませんが、奥さんを理想の姿にするためにここまでするか!?と思うんですよね。
実はこの映画かつて映画化はされてたらしいんですが、そっちはかなりスリラーテイスト(タコ未見なんで噂だけですが)。こっちはかなりのおふざけ感があるのでぬるい脚本にもすんなり入れます。

319890_002.jpg

まぁとにかく前情報無しで観てみてください。結構楽しめると思います。
ただ、彼女や奥さんと観るのはやめといた方がいいかもしれませんね・・・。
「あんた、こういうのが理想なの??」なんてケンカになっても、僕は知りません(笑)

いやぁ~それにしても、久々に観たショートカットのニコール・キッドマンはカワイイですねぇ(笑)

319890_001.jpg





テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画

私は『チャーリーと14人のキッズ』を観た

d825b6c2.jpg
あらすじ:広告会社に務めるやり手社員チャーリー・ヒントン。彼は、同僚で親友のフィルと共に子供向けの野菜シリアルの販売促進キャンペーンを展開する。ところが結果は大失敗。2人は揃って会社をクビになってしまう。仕事はすぐ見つかるとタカを括っていたチャーリーだったが不況の世の中、コトはそう簡単には行かない。家計も逼迫し、仕方なく高額のエリート保育園から息子を退園させることに。しかし代わりの保育園はどれも怪しげなところばかり。そんなある日、チャーリーは近所の主婦のなにげないひと言から自宅で保育園を開くことを思いつくが…。




タコ的点数:60点





個人的にはコメディは毒があったりきつめの下ネタがあったりした方が好きなんで、個人的には物足りなかったですね~。そういう意味では家族や恋人とも気軽に観れるお気楽コメディです。

20070804_384894.jpg

お話は、失業したサラリーマンが家族を養うために「パパの幼稚園」を開く、というもの。映画の大きなテーマとして、「子育てに男がどう関わっていくのか?」というのがあるんですが・・・コメディなんで、そこはそこまで大きく問題提起をしているわけではないんですよね。
それでも、その軽い取り上げ方が世のフェミニストを怒らせるんじゃないかなぁ?とも思いますが、劇中「男だけの保育園なんてありえない!!」なんてセリフがあるように、やっぱりまだまだそういう男女の役割、みたいな風潮はどこの国にも残ってるんだろうなぁ~ってなんとなく思いました。この映画だってまだ12年前ぐらいの映画なんでね。

20070804_384893.jpg

個人的に好感が持てるのは、男が完全に女のマネをするんじゃなくて、男には男の解決の仕方がある!って形でストーリーが進んでいくところですね。
何でもかんでも「男女平等!!」じゃなくて、みんながこんな風に気楽に考えられたらいいのになぁって思うんですが・・・個人的考えなので怒らないでくださいね(笑)

20070804_384892.jpg





テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画

私は『空気人形』を観た(ネタバレあり)

poster2.jpg
あらすじ: レトロなアパートで秀雄(板尾創路)と暮らす空気人形(ペ・ドゥナ)に、ある日思いがけずに心が宿ってしまう。人形は持ち主が仕事に出かけるといそいそと身支度を整え、一人で街歩きを楽しむようになる。やがて彼女はレンタルビデオ店で働く純一(ARATA)にひそかな恋心を抱き、自分も彼と同じ店でアルバイトをすることに決めるが……。





タコ的点数:100点




今年のカンヌ国際映画祭で『そして父になる』が審査員賞となった、是枝裕和監督の作品です。
『誰も知らない』などでもカンヌで活躍されてる是枝監督ですが・・・恥ずかしながら、タコ是枝監督の作品、って一つも観たことなかったんですよね(笑)
今回のカンヌでの活躍を受けて是枝監督の作品もチェックしていこうと思ったのですが・・・いきなりとんでもない傑作に出会ってしまった様な気がします(笑)

さて、この映画、ラブドールが心を持つ、という内容だけ聞くとゲスいピノキオ!?かと思うのですが(笑)、意外や意外、中盤から終わりにかけて何度も涙が出てしまいました・・・
男の性のはけ口として作られたラブドールが、人々と触れ合い人間の心を知っていくという・・・まぁよくある話っちゃよくある話ですし、お話自体も細かいところをついていけばいくらでも粗は探せるんですが・・・そんなことなどどうでもよく感じさせる暖かさと儚さのある空気感が映像から感じられて非常に観ていて心地いいんです。
そして、ひとつひとつのエピソードが非常に丁寧に語られて「捨て場面無し!」と言わんばかりにどの場面にも深みを感じました。まだ、このひとつしか観てないんですが、これが是枝監督の世界観なのでしょうか?個人的にはヴィム・ヴェンダースの映像世界を見ているようで・・・う~ん、次観る作品によっては完全にハマってしまいそうです(笑)

p01_large.jpg

で、また主演のぺ・ドゥナがめちゃめちゃカワイイんですよね。心を持って街を徘徊するときも見るモノすべてに驚いて、誰かから何かを聞くときには興味深々で聴き入って、喜ぶときは体全体で喜び悲しむときも身体全体で悲しむ。その一挙手一投足がいちいちキュートでした。ラブドールを演じているわけなので、惜しげもなくその裸体を披露しているわけですが、全く贅肉の無いその体からは不思議といやらしさを感じないんですよね。純粋にカワイイと思える裸なんです(どんなだ(笑))。
映画全体に漂うやわらかく温かい空気は、彼女の存在も大きな役目を果たしているでしょう。間違いなくこの一策でファンになる人は多いはず。ぺ・ドゥナを愛でるアイドル映画として観ても楽しめるかもしれません。

sub1_large_2013082520414325b.jpg
↑井浦新(旧:ARATA)さんって、マウントレーニアのCMでも思ったんですけど、こういう透明感のある美女とのツーショットが非常に似合う方ですよね。カッコいいな、この人も。







以下、ネタバレ

あくまで個人的解釈です。
さて、この映画のキーワードと思われるのが「代用品」という言葉ですよね。いきなり心を持ってしまったラブドールのノゾミは実は5980円で変える大量生産された商品であり、いくらでも代用品はあるわけです。心を持ってしまったがために、彼女は「自分は男の性欲処理の代用品」であると何度も思い悩んでしまうわけです。「自分は心を持ったけど人間ではない。中身は空気しかない空っぽの存在」だと思い悩むのです。
しかし、どうでしょうか?世の中には、自分に留守電を入れる受付嬢、居もしない奥さんの話をするレンタルビデオ屋の店長、自堕落な生活を送る独身OL、自分が犯罪を犯したと狂言を繰り返す未亡人など、人間に生まれながらも空っぽの存在はたくさんいるわけです。そして、みんな「自分の代用品などいくらでもいる」と空っぽの自分を何とか埋めようと思い悩むわけです。しかし、どうにもならない。
そんな空っぽの人々にとっての救いの言葉があの元・国語教師のおじいさんの教えてくれた詩。
「生命は、その中に欠如を抱き、それを他者から満たしてもらうのだ」
つまりは、空っぽの自分を埋めるのは自分一人では無理。他者の存在が必要なのです。そして、それは心を持ってしまったラブドールにとっても同じ。
「作ったときは同じ顔なのに、ここに戻ってくるとみんな違う顔になってる。愛されたかどうか、わかるんだ。それって、この子たちにも(心が)あるってことじゃないかな?」
心は他者の存在を受け入れるためにあるのだと、人形師は語るのです。そして、ノゾミは自分を愛してくれた純一に思いを伝え、純一の思いをいくらでも受け入れることを決心するのです。

・・・しかし、
ここから先は僕にとってはさらに意外な展開がありました。観る人にとってはホラーとも見まがう展開に。
空気を吹き込んでもらうことで満たされたノゾミは、”全く同じ方法”で純一を自分の力で満たしてあげようとするのですが、それがなんともおぞましい結果を招きました。
・・・これって、単純に「自分がやってもらってうれしいことが、相手にとっても嬉しいことだとは限らない」ってことですよね?自分が満たされたならば、相手も満たしてあげたいと思うのが当然ですが、同じ方法で相手が満たされるとは限らない。むしろ、それは相手を傷つけてしまうことだってありうる・・・。人間同士が繋がりあい満たしあうことの難しさを最後の最後で突き付けられ、僕は戸惑うばかりでした。
・・・しかし、”心”が何のために存在し、そして、それでも他者と満たしあうことの難しさをわが身で知ったことで、彼女は”死”という形で生命を得て(「死ぬことができる=生命がある」→「バースデーの夢」)、人間になることができたのではないかと思います。




”心”の存在や人間として満たされるために何が必要なのか?
色々と考えることの多い、非常に感慨深く味のある映画でした。
・・・これは僕のなかで好きな邦画ベスト5に入れてもいいなぁ、と思いましたね。

sub4_large_201308252041425a8.jpg





テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画

私は『ブラック・ブレッド』を観た

587cbb9dadca1f29f0c756e95903d52c.jpg
あらすじ:1940年代のカタルーニャ。11歳の少年アンドレウ(フランセスク・コロメール)は、森の奥深くで息絶える幼なじみとその父を目の当たりにする。そのとき、幼なじみが森の洞窟(どうくつ)に潜むとされる羽を持った怪物ピトルリウアの名を口にしたのを耳にする。やがて、警察は事件を殺人と断定し、アンドレウの父ファリオル(ロジェール・カサマジョール)を第一容疑者として挙げる。ファリオルが姿を消し、母親も働かねばならないことから、アンドレウは祖母の家に引き取られることに。そんなある日、森の中で怪物ピトルリウアのように全裸で走り回る青年と遭遇するが……。




タコ的点数:70点




この作品で「スペインのデヴィッド・リンチ」とも評されたアグスティ・ビリャロンガ監督・・・。ん?そんなにリンチっぽいとは思わなかったんですが・・・(笑)
さて、この映画、スペイン内戦後のカタルーニャ地方が舞台となっているわけですが、歴史音痴の僕がこの映画を観る前に予習しておいたその時代背景を少し・・・。

第一次世界大戦後、経済が停滞していたスペインの貧困層の暮らしは一層苦しいものになっていました。各地で反政府運動が激化し、保守勢力が支持する右派と労働階級が中心となる左派の対立がおこり、状況は過酷なものでした。
1936年の総選挙で左派政党が勝利を収め、王政から共和制に移行(スペイン革命)。新憲法のもと、社会主義政党を中心とした人民戦線政府が成立するんですが、これに反対する保守勢力はフランコ将軍を担いで反乱を起こします。これがスペイン内戦ですね。
内戦は1939年に首都マドリードが陥落し、4月1日の反乱軍の勝利宣言によって終結します。フランコは国家元首(総統)に就任し、1975年に死去するまでの36年に渡って独裁政治を行いました。そして、人民戦線の残党を弾圧し、バスク語やカタルーニャ語の公式の場での使用を禁じるなど地方独立の動きを封じ込めたのです。
農村は“勝ち組”と“負け組”に二分され、負け組である左派の支持者はカトリック教会からも疎まれ、「アカ」呼ばわりされて集落からの孤立を深めていきました。
ちなみに、タイトルの『ブラック・ブレッド(黒いパン)』というのは雑穀など余分なものが混ざった黒いパンのことで、富裕層は見た目においしそうな白いパンを食べて貧困層は黒いパンしか食べられない、ということらしいです。

さて、主人公のアンドレウのお父さんファリオルはこの左派の残党であり、警察は何かと理由をつけて左派であるファリオルを粛清しようとするわけですね。
それでも、自らの心情を揺るがさない父の姿を見て、アンドレウは父の背中を誇らしげに見つめるわけですが・・・。

120703mic2.jpg

さて、前置きが長くなりましたが、まぁ軽く「アンドレウのお父さんは政治的思想で警察や周りの人から疎んじられる存在なんだな」ということがわかっていれば、そんな細かいことはわかっていなくてもいいと思います。『縞模様のパジャマの少年』や『パンズ・ラビリンス』(たしかこれもスペイン内戦のお話でした)、そしてこの作品のように戦争の時代を子供の目線で描いた映画って、共通して言えるのは”子供にとっては、政治思想や大人の事情など知ったこっちゃなくて、ただ自分の目の前に起こることしか理解できない”ってことを痛烈に訴えていることなんですよね。
もちろん、(ネタバレになるんで曖昧な表現になっちゃうのでご了承ください(笑))大人たちの嘘や秘密は子供である主人公にとっては深く心を傷つけるものになったわけですが、大人たちが嘘をついて行動していたのには自分の意思ではどうしようもない、政治的背景や貧困などの、”理由”があったわけですよね。でも、大人でさえ「なんでこんなことをしなければいけないのかわからない」という状況なのに、それを子供に納得させる言葉なんて無いですよね。だからと言って「それが戦争なの。大人の嘘や悪事を許してあげて」と言って子供が納得するか?と言えば、無理ですよね。
大人の嘘、というより戦争・内戦という時代が、その時代に生まれた子供たちにどんな影響を与えるのか?そんな恐ろしさを感じる作品でしたね。ラストとアンドレウの選択も、大人たちではなく時代が与えた”生きる術”なんでしょうね・・・。

120703mic0.png


ところで、あの手りゅう弾で手を失った女の子、とんでもない悪魔的な魅力がありましたね・・・マリナ・コマス。いくつかわからないんですけど、すでに顔が出来上がっていて、そのおどろおどろしい怖さと目を見張る美しさ。う~ん、この子恐ろしい女優になりそうですねぇ・・・覚えておきます(笑)

120703mic4.jpg

参考映画
『縞模様のパジャマの少年』レビューはこちら
縞模様のパジャマの少年 [DVD]縞模様のパジャマの少年 [DVD]
(2012/02/08)
エイサ・バターフィールド、ジャック・スキャンロン 他

商品詳細を見る



パンズ・ラビリンス 通常版 [DVD]パンズ・ラビリンス 通常版 [DVD]
(2008/03/26)
イバナ・バケロ セルジ・ロペス マリベル・ベルドゥ ダグ・ジョーンズ

商品詳細を見る

『パンズ・ラビリンス』レビューはこちら




テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画

私は『ザ・セル』を観た

51LIgEMYFXL.jpg
あらすじ:シカゴ郊外にあるキャンベル研究所。若き心理学者キャサリンは人間の潜在意識や夢の中に入り込む技術を研究していた。そんな彼女のもとに、ガラス張りのセル(独房)に女性を閉じ込め溺死する姿を見て性的快楽を得る殺人鬼の心の中を覗いて欲しいという依頼が舞い込む……。




タコ的点数:60点




元MV出身の人が映画監督するってのはよくあるんですが、僕はあんまりよく思っていないところあるんですよね、正直。月並みなことを言えば、映像にこだわっちゃってストーリーがないがしろになっちゃうのが嫌なんですよね・・・(笑)
この作品でデビューしたターセム・シン監督もMV出身の人でして、まぁこれまで観る予定は無かったんですが・・・その映像にすごく定評があるみたいなので、この作品手にとってみました。

161562view001.jpg

さて、ストーリーは連続殺人鬼の精神世界に入り、行方不明の女性を探す、という斬新なものなんですが、仮想空間とか精神世界とかって作る側からすればかなり自由度の高い設定だと思うんですよね。その自由度の高い設定でMV出身の人に映像撮らせるとこんなになるのか!?と思うほどに、言葉に表せない世界観はなかなか見ごたえありますねぇ~。
最初に殺人犯の精神世界に入ったときのシーンは確かに驚かされました。いやぁ~面白い。

161562view004.jpg

いやいや、しかし、これだけ目を見張る映像世界も・・・やっぱり107分は長いなぁと感じるんですよね・・・。一応サスペンススリラーとしてストーリーは進んでいくんですが、謎解きの要素は、サスペンス好きの人には全く物足りないと思いますね。これは「映像だけ」という評価も仕方ないのかなぁと思います。

161562view005.jpg





テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画

私は『ATM』を観た(ネタバレあり)

a281750d.jpg
あらすじ:投資会社に勤めるデイビッド(ブライアン・ジェラティ)とエミリー(アリス・イヴ)、コーリー(ジョシュ・ペック)の3人はクリスマスパーティーの帰り道、現金を下ろすためATMに立ち寄る。しかし彼らは、何者かによってトラップが仕組まれたATMコーナーの中に閉じ込められてしまう。真冬の極寒の夜、地獄と化したATMコーナーから脱出するため彼らは犯人が仕掛けるゲームに挑むが……。




タコ的点数:55点




さて、以前『リミット』でかなり僕を興奮させてくれたクリス・スパーリング脚本の本作。
まぁ、『リミット』観た人はわかると思うんですが、犯人の正体や目的に焦点を当てたただのサスペンスではないことは自明ですよね(笑)

index_iapp.jpg


個人的な意見なんですけど(ここの段落は読み飛ばしてもらって結構です(笑))、映画に限らず物語を楽しむ人って3パターンに分かれると思うんですよね。
例えば今作のように”殺人鬼によってATMに閉じ込められた3人”という設定の中で、物語の楽しみ方、というか読み取り方は以下の3つになると思います。
①犯人の目的や正体が何か、謎解きをしようとする人(エンタメ系)
②犯人に追い詰められた3人の心情を読み取り、3人の立場になって楽しもうとする人(文学系)
③ATMや謎の犯人が、製作者にとってどのような意味を持つ記号(アイテム?いい言葉が見つからないです(笑))なのか、作者の意図を読み取ろうとする人(理系)
さて、どれも映画を楽しむうえで決して間違いのない楽しみ方なんですが、この作品に限っては③が正解なのでは・・・と思います。

まぁ、砕けて言えば、ストーリーだけ追えば鑑賞後のモヤモヤが強く残るので、普通のスリラーを楽しもうという人にはオススメできない作品ですね(笑)

120807_atm_main.jpg





以下ネタバレ

あくまで個人的解釈です。

ここで、ある一場面のエミリーのセリフをまるまる抜粋します。
「私たちは何時間もここにいて何とか切り抜けようと頑張った。理由をもとめてね。
 私たちはこんな目に遭うのは不当で誰かに守られるべき?
 誰に?警察?警報?
 それともあなたの車にあったお守りみたいなクリップ?
 (中略)
 あなたの車に乗ったのは自分の意思よ。
 あの会社で働いていなければ巻き込まれていなかったわ。
 すべて私の決断なの。
 つまり・・・私はこれまでの人生でたくさんの選択をしてきた。
 その結果として今夜私はあなたと一緒にいる。
 そうよ。もちろんこうなるって事前にわかっていたら、ランチの方を選んでた」

このセリフのように、ATMに閉じ込められた3人はいろいろと試行錯誤して殺人犯から逃げようと苦心しました。しかし、そのどれもうまくいかず、犯人の掌で転がされるように次々にピンチに陥っていくのです。
彼らは”なぜ、こんな目にあったのか?””あの時、ああしていれば良かった”と様々な考えを巡らせるのですが、結局のところ何も解決されないのです。
彼らは、ただ先のわからない選択を選び続けてATMに閉じ込められることになったわけです。
そこには理由もないし、納得のいく解決策があるわけでもない。ただ、そこにいてしまっただけの話なんです。
エミリーのセリフからもわかるように、ただそこにいて酷い目に遭っただけのことであり、そこには理由なんてなくて、不当でもなんでもないのです。
そして、僕らは、何の覚えもなければ酷い目に遭うことなどないと当然のように思っています。それこそ、因果応報の逆の考え方で”何も覚えがなければ不当なことから守られて当然である”という意識がどこかにあるのではないでしょうか?
しかし、この映画の犯人のように”悪意”はなんの前触れもなく迫ってくるのです。そして、その計算しつくされた”悪意”は自分を守ってくれると思っていたものまでも取り込んで自分の脅威へと変えることもあるのです(それはラストの監視カメラの映像からもわかります)。

この映画を観終わった僕は、”どんな選択をして生きていても、何の前触れもなく現れた計算ずくの”悪意”に出会ってしまうことは誰にでもある”と言うことを感じて怖くなりましたね。
犯人の目的も正体も見えないからこそ、本当にリアルな”悪意”の恐怖を感じました。



・・・と、長々と書いたんですけど・・・肝心のお話をもうちょっと詰めても良かったんじゃないですかねぇ~??と思う今日この頃(笑)

2012-07-27_230102.jpg

参考映画

[リミット] スペシャル・プライス [DVD][リミット] スペシャル・プライス [DVD]
(2012/11/02)
ライアン・レイノルズ

商品詳細を見る

『リミット』レビューはこちら




テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画

私は『サブウェイ123 激突』を観た

20091001181301de8.jpg
あらすじ:午後2時、ニューヨーク地下鉄運行指令室で働くガーバー(デンゼル・ワシントン)は、ペラム発1時23分の電車が緊急停止したことに気付く。しかも、その電車はなぜか1両だけほかの車両と切り離されて停止していた。胸騒ぎを覚えたガーバーが無線連絡すると、ライダー(ジョン・トラヴォルタ)と名乗る男が人質19名の命と引き換えに、残り59分で1,000万ドルを市長に用意させるよう要求してくる。




タコ的点数:65点




トニースコット監督!デンゼル・ワシントン!ジョン・トラボルタ!!個人的には超贅沢なラインナップです!!物語とかどうでもいい!!この組み合わせだけで最高!!(笑)
さて、観終わった後に知ったんですが、この作品どうやら1974年の『サブウェイ・パニック』という映画のリメイクだったらしいですね。僕はオリジナルは観てないんで、比べられないんですが、スタイリッシュな映像と手に汗握る二人の大物俳優の演技でなかなか楽しめましたですよ。

2009_the_taking_of_pelham_123_016.jpg

なんとなぁく、取り立てて誉めるところはないんですよね(笑)
でも、なんというか、ハリウッド映画の王道といいますか、悪く言うと手堅いサスペンス。これと言った意外な展開は無いし、派手な演出があるわけでもないです。なのに、昔からあるハリウッドの定番サスペンスの土台がしっかりと築かれた安定感のある作品だったなぁと思います。大衆ハリウッドサスペンスが昔から好きな人なら腹八分目ぐらいには満足できる作品です。

Subway123_main-480x320.jpg
subway123_sub2_large.jpg





テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画

私は『シモーヌ』を観た(ネタバレあり)

8934f99d.jpg
あらすじ:過去に2度もオスカーにノミネートされた映画監督ヴィクター・タランスキー。だが最近では、手掛けた作品が立て続けに失敗し、彼のかつての栄光は見る影もない。また、再起を賭けた新作でもワガママ女優ニコラに降板され、映画会社の経営者で彼の元妻エレインには解雇を宣告される始末。しかし、そんなタランスキーの前に突然、謎の男ハンクが現われたことで状況は一変。ハンクが開発した女優創造PCソフト“シミュレーション1”を託されたタランスキーは試行錯誤の末、CG女優“シモーヌ”を創り出すと、彼女を使って映画を撮り上げるのだった…。




タコ的点数:80点




『ガタカ』『トゥルーマン・ショー』などでおなじみのアンドリュー・ニコル監督の作品です。
う~ん、これでニコル作品も全部観たかなぁ~。この人の作品って割と当たり外れが激しいんですが(笑)、この作品はかなりあたり作品ですね。面白かったです。相変わらずアイデアが面白いですね~。そして、そこから見えてくる現代に鋭く切り込むそのメッセージはなかなか興味深いです。

400269SMN-sb2.jpg


題材としては『トゥルーマン・ショー』に似てるのかなぁ?と思います。”メディア”というものに焦点をあてたあたりとか。『トゥルーマン・ショー』が”徹底したリアルに興味を向ける人々”を描いていたのだとしたら、この『シモーヌ』は”徹底したウソに騙された人々”って感じでしょうか?

物語はヒットに恵まれず苦悩している映画監督がふとしたことからCG女優を創り上げるプログラムを手に入れる、というお話。人々は、そのあまりにも美しい女優がCGであることに気づかず、世界中の人が騙されるわけです。その嘘が次第に大きくなっていき、もう取り返しのつかない事態にまで発展していく・・・というお話です。
全体的にコメディタッチの作品で、アル・パチーノ主演作品でこういうの初めて観たのでかなり面白かったです(笑)・・・でも、やっぱりアル・パチーノが出たなら説教臭い一人語りのシーンがもうちょっと欲しかったなぁ~というのは、どうでもいい願望なわけで(笑)


ff1ea4f0.jpg
↑いちいちアル・パチーノがシモーヌに成りすましてキスマークをつける場面はホントにおかしかったです(笑)





以下ネタバレ

ここからは個人的な解釈です。

さて、物語の命題のひとつとして”嘘で人々に夢を与えることは、良いのか悪いのか?”というのが挙げられますよね。人々は絶世の美女シモーヌが存在すると信じて熱狂するわけですが、そのあまりの反共ぶりに主人公のヴィクターは戸惑うわけです。
いつか世界中に真実を告げなければならない・・・と。
しかし、結局物語のラストまでヴィクターは真実を世界に公表することは無かったわけです。最終的には家族ぐるみで虚構のスター・シモーヌを創り上げようとする始末。エンドクレジット終わりのヴィクターの行動にも”嘘をつきとおす”と決めた彼の決意が伝わってくるようで(!?)良かったです(笑)
さて、物語でシモーヌが言っていたように一般人はスターの「プライベートに簡単に入り込もう」としがちですよね。映画で輝くあのスターは普段どんな生活をしているのだろう?そんなものを着てどんなものを食べ、どんな休日を過ごしているのだろう?また、性格の悪い人は「あいつが裏でどんな悪いことをやっているのか暴いてやろう」なんてこと考える人もいたりします。パパラッチがよくいるハリウッドなんかではその傾向が顕著に出ているのではないでしょうか?
でもね、映画やドラマで夢を見させてくれるために努力をしている人だっているわけです。このヴィクターのように。エンドクレジット後のカットはそれをありありと感じさせてくれます。
ちょっとした愚痴になっちゃうんですが・・・僕の生活の中でもよくあるんですよね。僕が友人に「あの女優可愛いよね」と言ったら、すぐ「え?でもあの子整形だよ?」と言ってくることって。僕としては「どうでもいいじゃん!!」って思うんですけど、やっぱり多くの人は映画やドラマで活躍する人々に対してどこか嘘くさいものを感じてるんでしょうね・・・。
映画好きの僕としては、ホントの姿はどうであれ人々に夢を見させてくれるために努力してる人がいるなら、それにどっぷりハマった方が楽しいじゃないか!と思うんですよね。僕が普段から感じていたモヤモヤをこの映画が代弁してくれたようにも感じましたねぇ~。


532f3bbb.png

ちなみに、この世界中を虜にしたシモーヌを演じたレイチェル・ロバーツさん。この人この作品をきっかけに、ニコル監督と結婚したそうです。
・・・ん?そういや、『プラネット・テラー』のロドリゲス監督も、無名の女優を主演にして結婚していなかったか???

以下ややネタバレ↓
監督「君、綺麗だねぇ~。今度僕の映画に出演してみないかい?美女役で」
女優「え、ホントですか!?まぁ、なんてステキ」
監督「その代わりと言ってはなんだが・・・僕の女にならn(略)」
ん~、やっぱり、ホントのことなんて知らない方が幸せなのかもしれませんね(笑)





参考映画

トゥルーマン・ショー(通常版) [DVD]トゥルーマン・ショー(通常版) [DVD]
(2006/04/21)
ジム・キャリー、エド・ハリス 他

商品詳細を見る

『トゥルーマン・ショー』レビューはこちら


ガタカ [DVD]ガタカ [DVD]
(2010/04/28)
イーサン・ホーク、アラン・アーキン 他

商品詳細を見る

『ガタカ』レビューはこちら


プラネット・テラー プレミアム・エディション [DVD]プラネット・テラー プレミアム・エディション [DVD]
(2008/03/21)
ジェフ・フェイヒー、ステイシー・ファーガソン 他

商品詳細を見る

『プラネット・テラー』レビューはこちら




テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画

プロフィール

タコ

Author:タコ
映画が大好きな一人の男。映画に関して思いついたことを書くだけの緩いスタンスでやっていきます。
文章力に自信はないので、非常につたない文章になっているかとは思いますが、読んでいただいて映画選びの参考にしていただけたら光栄です。

※コメント無しで、TBのみ送ってくる場合は承認しないようにしています。
また、内容が酷いと思われるコメントも独断で削除させていただきます。悪しからず。



~映画レビュー採点基準~
100点…必見!!ですが、作品によってはトラウマになったりする可能性あり。
81~99点…必見!!
61~80点…観る価値あり!!自信を持ってオススメ。
41~60点…まぁまぁ良作。暇なときに観ればいいのでは?
21~40点…別に観なくてもいいかと・・・。
0~20点…ダメすぎて話のネタになることもあり得る映画。




YouTubeで趣味で作曲もしてます。「Modernmonkey100」で検索して遊びにきてください。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
訪問者数(2/17~)
検索フォーム
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。