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私は『エルム街の悪夢(リメイク)』を観た(ややネタバレあり)

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あらすじ:: エルム街の若者たちは一様に悪夢にうなされていた。赤と緑のストライプのセーターに顔のやけどを隠すフェドーラ帽、鉄の爪を持つ男(ジャッキー・アール・ヘイリー)の夢だった。ある日、夢を見た若者の一人が現実の世界でも殺されてしまう。殺人鬼から逃れるには眠ってはいけないと気付いた彼らだったが……。




タコ的点数:5点




さて、シリーズは『3』までしか観たことない僕ですが・・・
どう考えても、リメイクとしての出来は悪すぎるんじゃないでしょうか?

まず一つはフレディのキャラクターがしょぼすぎる点
とにかくフレディって男は卑怯なやり方で人々を追い詰めて、絶対自分が安全な環境でしか人を襲わないクセに大口ばかりたたく。なのに、そのアイデアあふれる個性的な殺し方や、人を馬鹿にしたような一挙手一投足がある
意味彼の魅力なわけであって・・・。
しかし、リメイク版のフレディはハッキリ言ってただの火傷したおっさんです。
・・・なに、このショボ感(笑)↓
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ふたつめは、登場人物に個性が全くないこと。
だれが目立つわけでもなく、初めて観たやつが急に殺されたり、しかもなんの個性もない殺され方で・・・。
僕、正直物語の終盤になるまで誰が主人公なのかわからなかったですよ。

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そして何よりオチですよね。
物語の中盤までは「お、なんかオリジナルには無い展開が来るのか?」と(ややネタバレ→)もしかして、フレディはかわいそうな男なのかもしれない・・・と思わせておきながら結局(ネタバレ→)「俺が幼いお前たちを悪戯したことを思い出せ」って言ってただけ・・・という・・・うぉぉ・・・個性的な変態が、リメイク版ではただの変態になっちゃったよ!!という驚きを隠せず(笑)

う~ん、シリーズ好きな人には決して「良かった」とは言えないですよね・・・(笑)

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テーマ : 映画感想
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私は『最終絶叫計画』を観た

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あらすじ:ハロウィンの夜、ハイスクールの美少女ドリューが“ハロウィンマスクをかぶった殺人鬼”に惨殺された。テレビカメラやレポーターが殺到し街が大騒ぎになる中、シンディ・キャンベルは不安に駆られていた。
実はドリューが殺された日のちょうど1年前、彼女は恋人のボビーや仲間のショーティー、ブレンダ、バフィ、グレッグらと共に“ドライブをしていた際に、大騒ぎをしたあげく、道路に出てきた男をはねてしまい、死体を海に投げ捨てた”という出来事があったのだった。あの出来事とドリューの死に関係あるのではと心配するシンディ。
仲間たちは関係があるわけがないときっぱり言い捨てるが、次々にその仲間たちが殺されていく。





タコ的点数:60点




このシリーズ、巷ではもう4シリーズぐらい作られてる超有名なパロディコメディ映画ですよね。実は僕今まで観てなかったんですよね。んで、今回何かのきっかけで観たんですが、う~ん、やっぱりアメリカではいくら評判でも日本人の感性には受け付けないところは多分にあるんじゃないでしょうかねぇ。
とにかく最低な下ネタが連発されるどいひ~な映画です(笑)
この最低さを好きになるかどうかはかなり人を選ぶでしょうね。

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そして、僕は割と好きだったりします(笑)
僕ってやっぱり振り切ってる映画って好きなんですよね。怖いにしても、気分悪くなるような後味悪い映画でも、ギャグにしてもエロにしても、とにかく一定のベクトルに向かって勢いよく向かっている映画って良いんですよね。そして、それが僕の中での映画の良し悪しを決める基準のひとつでもあるんですよね。
「笑いあり涙あり」なんて中途半端なことはしない、笑わせることに一直線でひたすら”バカ”に走った映画なんですよね。
これが人気出るのも納得。面白いですよね(笑)
ただ、その割には得点低くつけちゃいました。なぜか?僕の感性には合わなかったからですよね(笑)

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ちなみにこの映画でのパロディの元ネタは『スクリーム』『スクリーム2』『ラストサマー』。そこに『マトリックス』『13日の金曜日』『アメリカン・パイ』『シックス・センス』『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』『ユージュアル・サスペクツ』『ファイナル・デスティネーション』『ベイウォッチ』『エルム街の悪夢』『タイタニック』『アミスタッド』『マトリックス』『ビートルジュース』などなど・・・。
まぁ予習としては『スクリーム』『ラストサマー』ぐらいは観ておいた方が楽しめると思います。

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私は『388』を観た

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あらすじ:高級住宅街アレッタ通り388番地に屋敷を構える、ジェームズ(ニック・スタール)とエイミー(ミア・カーシュナー)の夫婦。ひょんなことからエイミーとけんかをしたジェームズはそのまま仕事に出るが、帰宅してみると彼女は「頭を冷やしたい」という書き置きを残して姿を消していた。不安に駆られ、家族や友人に連絡するも、誰もエイミーの所在を知らないという。ジェームズ一人が残された家では、窓ガラスが割られたり無言電話がかかるように。やがて、ジェームズはパソコンの画面に拘束されたエイミーの姿を見つけ……。




タコ的点数:30点




『CUBE』『スプライス』『NOTHING』など、気色の悪いスリラー撮らせたら右に出る者はいないと評判の(どこで?(笑))ヴィンチェンゾ・ナタリ監督がプロデューサーをつとめた不条理スリラーです。
さて、映画の雰囲気はやっぱり『CUBE』や『スプライス』のような居心地の悪い乾いた空気がひしひしと感じられて好きなんですが・・・う~ん、なんか眠くなる映画でした(笑)

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作中は、終始隠しカメラからの映像になります。とは言っても、同じような固定監視カメラからの映像のみで綴られた『LOOK』と大きく違うのが、ただただ私生活を除いているのではなく、嫌がらせをする犯人が仕掛けたカメラからの映像、つまりは犯人目線での物語なわけです。犯人と同じ目線でありながら、犯人の目的がわからない・・・なかなかスリルのある映画ではありますよね。

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とまぁ、かなり”そそられる”シチュエーションですし、ナタリブランドの映画なんでかなり期待して観てたんですが・・・う~ん、あの決着のつけ方はどう考えても納得できないですよね・・・。こんな脚本、映画にする必要あるか・・・?って(笑)
タイトルの『388』もなんか意味ありげだなと思ってたらただの通りの名前なんですよね・・・。

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参考映画

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『スプライス』レビューはこちら


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私は『エグザム』を観た

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あらすじ:合格すれば死ぬまで年俸1億円という大手企業の最終就職試験に残った8人の男女。武装した警備員が監視する密室で、試験監督から3つのルールを告げられ問題に取り掛かろうと用紙を裏返すと、問題用紙は白紙だった。80分という制限時間の中、受験者たちは手を組んだりだまし合ったりして、試験の問題と答えを見つけ出そうとするが……。




タコ的点数:10点




合格すれば人生約束されたも同然の大手企業の最終就職試験。制限時間は80分。ルールは三つ。答えは一つ。しかし、問題用紙は白紙・・・。
さぁ、いかにも設定がそそられるシチュエーション密室サスペンスです。ほとんどが設定だけのダメダメ映画なんですが、たま~に優れた秀作があったりするので、この類の映画を観るのはやめられないんですよね~。
さて、今回の作品は例にもれず(!?)設定だけの残念な映画でした。

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こういうシチュエーションものって、自分が登場人物の立場になったらどうするだろう?って考えたりするんですが、こっちが「こうすりゃいいのに!!」って思うのをなかなかやらないし、「そんなことしてなくていいからさっさとあれを試せよ!!」ってイライラさせられて、そしたら急に人間関係こじらせるやつが現れて、わけもわからない因縁つけてケンカしだして、そういやさっきいかにも怪しいものあったからアレを試せよ!!って思ってたらなかなかみんな無視してて、んでいよいよ気になるオチになったとしたら「やっぱりアレ使うんやん!!」って突っ込みたくなって、でも結局オチを観てみたら、今までのやり取りで伏線も何もあったもんじゃなくて、なんだこの高校生が後でとってつけて考えたようなオチはぁ!?と憤りすら感じられて・・・

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まぁ要は全く面白くなかった、という一言で片づけても全く心が痛まない作品でした(笑)

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私は『LOOK SUPER』を観た

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あらすじ:アメリカ、某都市。授業をサボり煙草を吸ったり買い物に出掛ける女子高生。ショッピングモールの試着室で着替えを監視室で覗く監視員。他にも不倫とドラッグを楽しむ主婦、コンビニ店員、ペイントボールを乱射する愉快犯、浮浪者など、監視カメラやウェブ・携帯カメラに映っていた彼等の姿とは…。





タコ的点数:35点




先日、個人的に絶賛した監視カメラからの映像のみで構成されたサスペンス映画『LOOK』の続編です。・・・とはいえ、この『SUPER』は映画ではないみたいなんですよね。アメリカの人気チャンネルで放映されたドラマシリーズだそうで、ドラマシリーズの数話を集めた構成になってます。と言うわけで20~30分ごとにタイトルバックとエンドロールが流れることに・・・(笑)
さて、個人的には『LOOK』がかなりの傑作だったのでちょっと期待して観たのですが・・・いやぁただのエロドラマになっちゃってましたね・・・(笑)。

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何より許せなかったのが、監視カメラから覗く登場人物たちの素の姿・・・ってのがこの作品のウリのはずなんですが、なぜか女の子たちのメールの内容が吹き出しで現れるという反則技が使われるところです。他にもいろいろと不自然な演出がされていて、この群像劇を監視カメラ視点で観ている意味はあるのか?と疑問に思ってしまいました。
う~ん、そうなるとただの群像劇なんですよね・・・。”監視カメラならでは”みたいな演出は第1弾で使い果たしちゃったんでしょうか?(笑)

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このシリーズ、あと『HYPER』『ULTRA』と続くそうです。
・・・う~ん、たぶん観ないでしょうね(笑)

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参考映画

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私は『ハイテンション』を観た(グロ画像あり、ややネタバレあり)

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あらすじ:マリー(セシル・ドゥ・フランス)は試験勉強のため、親友のアレックス(マイウェン)と一緒に彼女の実家を訪れた。その晩突然玄関のドアベルが鳴り、マリーは父親(アンドレイ・フィンティ)がいきなり男(フィリップ・ナオン)に刃物で斬りつけられるのを目撃。彼女は慌てて自分の痕跡を消し、ベッドの下に隠れるが……。




タコ的点数:70点




いやぁ!!!今更ながらついに観てしまいましたよ!!
フレンチホラーの火付け役、アレクサンドラ・アジャ監督のデビュー作となるスーパーゴアスプラッタームービー!!
いままでビビりにビビって観よう観ようと思いながら避けてきましたが、今回勇気を振り絞って観てみました!!

感想・・・「あれ、僕ってかなりホラーに対して耐性ができたのかな??」(笑)

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いや、もちろん怖いは怖いんですよ。ただ、個人的に・・・グロに慣れちゃってる自分がいるような気がします(笑)
もう僕の「そんなにグロくない」は信用しない方がいいかもしれません(笑)

さてさて、これだけの血みどろホラーになると逆に笑っちゃう場面もあったりするんですが、これは一切おふざけ無しの真っ向ホラーです。本気で怖いホラーを観たい人にはオススメ。アジャ監督の演出力が光りました。これは怖い!!
・・・ただ、グロを期待してる人にはそんなにオススメできないのかなぁ?という気はします。正直、残酷な殺し方と言う意味では後半になるにつれてトーンダウンしています。序盤の(ネタバレ→)階段の鉄柵に首を挟んで、それを横から重いチェストをぶつけてつぶすシーンは「うおおお!!!」となってしまいましたが、それ以降は、意外と普通の残酷さでした。そういうのを期待して観る人にとっては少し物足りないのかな?と思います。

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あと、巷ではオチが結構批判されてますよね。たしかに、散々使い古されたオチではあるんですが・・・まぁこれはラストのリップサービスみたいなものだと思えば、前評判に違わぬ本気で怖い映画だと思います。

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私は『ピアニスト』を観た(ネタバレあり)

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あらすじ:ウィーン。小さい頃から母親に厳しく育てられたエリカ。40歳を過ぎてウィーン国立音楽院のピアノ教授となった今でも母と二人暮らし。ある日、エリカは私的な演奏会の席で青年ワルターに出会う。彼のピアノの才能に特別な感情を抱くエリカだったが、それ以上にワルターのエリカに対する思いは強かった。彼女に執拗につきまとい、ついには音楽院の試験に合格し彼女の生徒となってしまう。ワルターはある日、思いあまってトイレにいたエリカに強引にキスを迫る。ワルターの思いが通じたかと思われた瞬間、エリカがひた隠しにしていた秘密があらわになる……。




タコ的点数:80点




さて、ハネケ作品です。相変わらず相変わらず後味の悪い作品を作りますよね~。そのくせ、インタビューとかでは笑顔で嬉しそうに作品について語るから・・・相変わらず謎が多いおじさんです(笑)
さてさて、今回のお話は中年のピアノ女教師が若い男に言い寄られて、いい感じになっていく・・・というものです。このお話のミソがこのピアノ女教師は昔から母親に厳しく育てられたため、かなりお堅い女性なんですが、実は裏ではかなり性的嗜好が歪んでいる・・・というところなんですね。

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この映画について色々と調べてる時に、ちょっと面白い記述を見つけました。
とある、風俗関係のお仕事についていた方の記述だったんですが、風俗やAV関係の仕事についてる女性って男性と比べて公私の切り替えが非常にハッキリしているそうなんです。
そもそも男の人がなぜ風俗を好きになるのか?っていうのは、男の人がどんな状況にある自分も全て連続性が合って繋がってるんだそうです。「俺は普段部長としてバリバリ仕事をしているのに、今こんなところで娘ほどの年齢の女に『ママ、ママ』と甘えている・・・」みたいな感じで、普段の自分を頭のどこかに置いているから違う自分になったときに興奮があるんだそうです。他にも男の人がプライベートに仕事を持ち込んだりなど、男の人って根本に一つの自分があることで自分の状況や環境が変わってもうまく切り替えられないんだそうです。
一方、女の人はどんな場面でも切り替えがハッキリしているだとか。仕事をしている時の自分、プライベートの自分、SEXをしている時の自分・・・”気持ちの切り替え”なんてものではなく、あらゆる状況で根本から”自分”を切り替える能力に長けているんです。それぞれの状況に置かれた自分に関して、連続性は全く無く独立して存在しているそうなんです。それは”力の弱い女性の優れた適応能力”云々の記述が書かれていましたが、そこは割愛します。

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その記述を読んで、この映画の二人の関係がかなり納得できたんですよね。
ここからはネタバレ


ピアノ女教師とっては、ピアノを教えているときの自分と恋人と一緒にいる時の自分(あと、一人で自慰行為に耽っている自分)って全く別物なんですよね。一方の若い男はその切り替えがうまくできず、しかもその状況によって全然違う女教師の態度が理解できない。だから、男も最後には訳が分からなくなって切れちゃうわけですよね。
女教師も、男は切り替えができないということがわからなかった・・・つまり、その年齢にしてそこまで男をしらなかったわけですよね・・・。
う~ん、男と女がわかりあうって難しい・・・(そんなまとめでいいのか!?笑)


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私は『紀子の食卓』を観た(ネタバレあり)

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あらすじ:家族との関係や自身の現状に違和感を感じていた女子高生・紀子(吹石一恵)は、あるサイトにのめり込み東京へ家出する。サイトの主宰者と出会った彼女はミツコと名乗り、レンタル家族の一員となる。そのころ起きた女子高生の集団自殺に紀子の手がかりを見出した妹も家出。その後母が自殺し、残された父親は(光石研)娘たちの消息を追う。




タコ的点数:100点




個人的には・・・
園子温作品、最高傑作!!!!
と言ってしまっても良いと思います。園子温監督を全て観たわけではないですが、少なくともこれは大傑作でした。う~ん、がっちりと心をつかまれてしまいました。
159分という長尺でしかも全編モノローグといういかにも疲れそうな・・・というかかなり疲れてしまった(笑)作品なんですが、その静けさからにじみ出るパワフルさはかなり引き込まれると思います。モノローグのセリフも情報量が多く、少し油断してるとすぐに聞き逃してついていけなくなっちゃいます。なんでもこの作品、脚本制作に2年を費やしたそうで、それだけに登場人物たちの細かな心情が丁寧に語られており、ただ聞き流しているだけでも割と楽しめそうな気がします。まるで純文学作品を一気に読み終えたような疲労感。それだけにハマった人には忘れられない作品の一つとなるのは間違いないでしょう。

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あと、吹石一恵さん、つぐみさん、吉高由里子ちゃんの三名の演技にも注目ですよね。吉高由里子ちゃんは確かこれが初映画出演、吹石一恵さんなんてテレビで見かけても気にもかけなかったのに、つぐみさんも見覚えはありますがこんなに意識して観たのは初めて・・・園子温監督はなんでこんなにも女優さんを爆発させることができるのでしょうか?やっぱり、女優さんの新しい一面を引き出すことにかけては天才ですよね。

「どこか違うところに行きたい」という願望を持った田舎の女子高生・紀子は、父親とのけんかの末、家出しひとり東京へやってくる。かつてからのチャット仲間クミコ(ハンドルネーム・上野駅54)と出会うことになるが、クミコはレンタル家族の会社を経営しており、紀子も名をミツコと変えその”レンタル家族”の世界にのめりこんでいく・・・というのがあらすじです。
この作品、『自殺サークル』の続編だということは観てから知ったのですが、おそらく『自殺サークル』は観ていなくても単体で楽しめるようにはなっていると思います。
「あなたはあなたと関係ありますか?」
『自殺サークル』では完全に宙に浮いてしまっていた(笑)このセリフが今作のテーマとなります。簡単に言えば「自分とはいったい誰なのか?」ということ。
それを象徴しているのが”レンタル家族”という設定。人は自分がどういう自分であるのかわかっておらず、誰もが他人にとって理想の自分を役割として演じているということをありありと示しているわけですね。まるでギャグのような”レンタル家族”のシーンも妙に説得力がありました。
とにかく、園子温作品の中でも比較的わかりやすい作品でもあると思うので、園子温入門としても良いのではないか?と思います。

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以下ネタバレ

あくまで個人的解釈です。
構造主義か実存主義か・・・みたいな話になりそうなんですが、僕個人の普段からの考えとして”自分”なんてものは無い、と思っています。誰かに必要とされる自分、もしくは他人にとっての自分のイメージを演じることで人はうまく生きていけるのだと思っています。そういう意味では僕はかなりクミコに考え方が近いように思いました。彼女の”役割を演じる”という考え方はかなり狂気じみたものがあったと思うのですが、それでもそれって僕のなかでは真理だと思ってるんですよね。
”自分”を見つけようと家を飛び出した紀子は結局、”レンタル家族”という他人の理想に応える最たる存在になるわけですが・・・さて、ラストシーンはいろいろと解釈できそうですよね(笑)
ラスト、一人偽物家族から出て行った妹・ユカはあたかも”理想で作られた虚構の世界”から抜け出した希望のように描かれていますが、はたしてそうだろうか?と僕は感じました。ユカも結局は”誰かのために演じる自分”以外は何も見つけられないと思います。それに対して、紀子は「さようなら、光子。私は紀子。」と父親の理想のために自分の役割を受け入れたわけです。つまりは、役割を受け入れる=生き方を決めたとも思ったんですね。これから苦労するのは妹・ユカなんじゃないかなぁ~と僕は思うわけです。

・・・もちろん全く逆の解釈もできますよね。むしろ、どちらかというとこの映画僕みたいな考えを持ってる人に対するアイロニーが多分に含まれていると思うので(笑)


とはいえ、誰が観ても自分の都合のいいように解釈して絶対誰かに感情移入できる、非常に練られた作品だったと思います。必見!!

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参考映画

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私は『ある子供』を観た

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あらすじ: 18歳のソニア(デボラ・フランソワ)と20歳のブリュノ(ジェレミー・レニエ)に息子が生まれる。病院から戻ったソニアは、定職もなく怪しい商売でその日暮しをしているブリュノにまじめに働くよう頼む。




タコ的点数:90点




以前、鑑賞した『少年と自転車』のベルギーの名匠ダルデンヌ兄弟の作品。2005年カンヌ国際映画祭パルムドールを受賞した今作。う~ん、やっぱりカンヌ関係の作品って個人的に相性いいです。非常に良かったですねぇ。

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さて、今作で描かれるのは”大人になりきれない大人”。貧乏が故に幼いまま大人になってしまったブリュノ。定職にもつかず、盗みで金を得て生きる日々。そんなある日、恋人のソニアに子供が生まれるわけですが、そレに対するブリュノの反応はイマイチ。子供が生まれても仕事をする気が無く、挙句の果てには子供を売ってお金に変えてしまうというとんでもない男なのです(こんな男に惚れる女もバカだけどね(笑)
さらには子供を売ってソニアに怒られたブリュノは「子供を取り返せば、全部丸く収まる」と簡単に考えています。
このエピソードを見てなんとなく思ったんですよね。そういえば昔、悪いことしても全部元通りにして「ゴメン」と言えば全部許してもらえる、って何事も簡単に考えてた時期があったんですよね。でも、大人になれば失敗や過ちだけでなくいろんな物事に関して信頼を失ったり責任が生じたりするんですよね。目に見えることばかり処理していてもいいわけじゃないんですよね。

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自分がどれだけ幼くて愚かだったか・・・それにブリュノが気づいた瞬間のラストシーン。グッときましたねぇ~(笑)
静かながらも何かしら希望と可能性を感じさせる余韻はなかなか気持ちが良かったです。

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参考映画

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私は『アウェイク』を観た

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あらすじ: 富豪の青年クレイトン(ヘイデン・クリステンセン)は何不自由なく暮らしていたが、心臓疾患を抱え移植手術が必要だった。ある日、ドナーの見つかった彼は愛する秘書サム(ジェシカ・アルバ)と2人だけで結婚式を挙げ、満ち足りた気分で手術室へ向かう。しかし、全身麻酔から意識が目覚める“術中覚醒”に陥り、手術の激痛を味わうとともに驚くべき事実を知ってしまう。






タコ的点数:10点




う~ん、どうやらアマンダ・セイフライドに続き、僕はジェシカ・アルバとも相性が悪いのかもしれないなぁ~と感じています(笑)
実際の医療現場でも毎年三万人の患者に起きることのある術中覚醒をモチーフにしたスリラー。麻酔が効いていて身体も動かず色々な計器でも完全に眠っている状態にも関わらず、患者本人は意識がハッキリしていて医者の会話も聞こえてなんと手術の痛みもハッキリと感じてしまうらしいです・・・考えるだけでもぞっとする現象なのですが・・・ハッキリ言ってこの設定は何も活かされていないように感じました。

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簡単に言うと、主人公である患者が医者たちのあくどい計画の数々を耳にしてしまうだけ・・・というお話。事件の始まりから終わりまで、主人公は何もすることなくただただ聞いてるだけなんです。悪者たちがピンチになる場面も全く、主人公は蚊帳の外で悪者たちが勝手に窮地に陥っていくだけ・・・う~ん、何度もこのサイトで書いてます、「アイデアだけで対して練らずに作った映画」の良い典型かと思います。

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プロフィール

タコ

Author:タコ
映画が大好きな一人の男。映画に関して思いついたことを書くだけの緩いスタンスでやっていきます。
文章力に自信はないので、非常につたない文章になっているかとは思いますが、読んでいただいて映画選びの参考にしていただけたら光栄です。

※コメント無しで、TBのみ送ってくる場合は承認しないようにしています。
また、内容が酷いと思われるコメントも独断で削除させていただきます。悪しからず。



~映画レビュー採点基準~
100点…必見!!ですが、作品によってはトラウマになったりする可能性あり。
81~99点…必見!!
61~80点…観る価値あり!!自信を持ってオススメ。
41~60点…まぁまぁ良作。暇なときに観ればいいのでは?
21~40点…別に観なくてもいいかと・・・。
0~20点…ダメすぎて話のネタになることもあり得る映画。




YouTubeで趣味で作曲もしてます。「Modernmonkey100」で検索して遊びにきてください。

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