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私は『8 1/2』を観た

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あらすじ:映画監督グイド(マルチェロ・マストロヤンニ)は湯治場に療養にやってくる。新作の撮影準備を進めてから5か月が過ぎ、クランクインが遅れているにもかかわらず、愛人や妻、知人たちの幻影に悩まされ映画の構想はまったくまとまらない。療養中も亡き両親の姿や少年時代の思い出がよみがえり、彼は混乱してしまい……。




タコ的点数:採点不可能




古今東西いろんな映画を観ている通の人が、偉大な映画監督としてよく挙げるイタリアのフィデリコ・フェリーニという監督がいます。僕は、名前だけは知っていましたが恥ずかしながらフェリーニの作品は一つも観たことがありませんでした。この『8 1/2(はっかにぶんのいち)』はその偉大なフェリーニの代表作とも言われていて、少し前にDVD化されたらしく、TUTAYAさんの方にも準新作で置いてありました。
・・・さて、”本当に良いものって言葉で説明できない”と僕は普段よく言っているのですが、この作品はまさしくそれに当てはまると思います。いざ、レビューを書こうと思っても、キーボードの前に座りながら、一切言葉が出てこないんです。今までに体験したことのない世界観がこの映画にはありました。
今回”採点不可能”とさせてらったのは、まだ僕なんかには点数をつけられるような映画では無い、と思ったからです。

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物語は、新作の制作を控えているにも関わらず構想がまとまらない監督グイド。そんな彼の脳裏に過去の幻影や妄想が現れては消え、結果混乱していく・・・というもの。フェリーニ自身はこれを自叙伝的作品と捉えられるのを嫌っていたそうですが、過去の回想や映画監督であるが故の苦悩など、フェリーニ自身のことが多分に織り込まれている、と言われているそうです。
おそらくは、この映画を観た後「???」となってしまう人が多いでしょう。かくいう僕もそうでした。実際、この記事を書いたのも鑑賞後数日経ってからです。
いったいどうやってこの映画を言葉にすればいいのか?どれだけ考えても結局答えは出ず、こうしてまとまらないままにレビューを書いています。
しかし、決してつまらない映画だったというわけではありません(たしかに退屈になった場面は何度かありましたが(笑))。時に写真集を観ているような、時に小説を読んでいるような、そんな感覚に陥り、時間が経つにつれその印象的な場面やセリフが思い出されてきました。まるで、この映画が僕の中に染みこんでくるような感覚。これまで観た映画がまるでチープに感じられ、後に「もしかして、とんでもない名作を観てしまったんじゃないだろうか?」と、ふつふつとこの映画に対する思いが湧き出てきたのです。

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観るかどうか迷ったなら、ぜひ観てほしい一作。
創造とは?人生とは?
この映画を観た後、きっと何かを改めて考え直したくなると思います。
最後に一言。
「人生は祭りだ。一緒に過ごそう」

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テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画

私は『ナインハーフ』を観た

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あらすじ:ニューヨークのギャラリーに勤めるエリザベス(キム・ベイシンガー)は離婚経験のあるキャリア・ウーマンで、画廊に勤めている。ある日、女ともだちのモリー(マーガレット・ウィットン)とチャイナタウンに行った際、身なりもよくハンサムな男(ミッキー・ローク)に声をかけられ、不思議な予感に胸をときめかせた。そして翌日、ノミの市で高級スカーフを欲しそうにしている彼女に、チャイナタウンで見かけた男が、プレゼントした。何の違和感ももたずに彼とうちとけ合い、レストランで食事をした。




タコ的点数:45点





以前、『エンゼル・ハート』を観て以来、かつてのミッキー・ロークの姿があまりにもカッコ良くて、経歴を調べたりなど若きミッキー・ロークにぞっこんになってました(笑)そんな折、テレビで誰かが「『ナインハーフ』のミッキー・ロークが一番カッコいい」というようなことを言ってて、ずっと気になってましたこの作品。
先日、TUTAYAさんでレンタルされていたのを見つけてすぐ手にとりました。エロい映画だとは聞いていましたが・・・ホントにエロい映画でした(笑)
有名な裸に氷を添わせるプレイは、公開当時若いカップルの中で流行ってたんだとか。たしかにやってみたい刺激的でしたねぇ~。

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原作小説の題名は『飼われた猫のように』だそうです。その題名の通り、劇中でのキム・ベイシンガーの扱いは変態的。エサを与えるようにご飯を食べさせたり、目隠しプレイ、また金を拾わせながら四つんばいで歩かせようとしたり・・・。
でもね、これだけ変態的な男なのに、若きミッキー・ロークがやると様になるというかカッコいいんですよね。「服を脱げ」とか「僕とのセックスを思い出せ」なんてセリフをさらっと言ったり、不敵な笑みをこぼしながら調教を行ったり、不思議といやらしさが無かったのがすごかったですね。変態的な行為ばかりではなく、ケンカした後にまたドアを開けると、花を一輪もってたりそんなキザな振る舞いも様になるんですよね~。また好きになりそうです。

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ただ、物語としてはかなり退屈でした。だらだらと、いろんなプレイを見せられただけ、という印象。やってることは濃いのに、ストーリーはえらく軽く感じましたね。
若きミッキー・ロークがカッコいい。僕にとってはただそれだけの映画でした。

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参考映画

エンゼル・ハート [DVD]エンゼル・ハート [DVD]
(2003/02/21)
ミッキー・ローク、ロバート・デ・ニーロ 他

商品詳細を見る

『エンゼル・ハート』レビューはこちら




テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画

私は『キラー・エリート』を観た

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あらすじ: 殺し屋稼業から身を引いたダニー(ジェイソン・ステイサム)は、かつての相棒ハンター(ロバート・デ・ニーロ)がオマーン首長の息子を殺した男たちへの報復に失敗し、捕えられたことを知る。ハンター解放と引き換えにその仕事を引き継いだダニーだったが、今回の標的に共通しているのは、国家レベルの秘密組織「フェザー・メン」に守られたSAS(英国特殊部隊)の精鋭たちであり……。

『キラー・エリート』予告編はこちら




タコ的点数:65点




いや~カッコいい映画でしたねぇ~。鑑賞後感はなんとなく『ヒート』に近いものがあるような気がします。『ヒート』と比べちゃうとだいぶライトな映画ですが(笑)
英国特殊部隊SASの元隊員が発表した“実録”冒険小説の映画化、ということなのですが、やっぱりどこまでが真実なんだろうとか考えるのは野暮なのでそこは度外視(笑)
男臭さ満載のクライム・サスペンスです。結構好き。

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ジェイソン・ステイサムが出てると、やっぱりゴリゴリのアクション映画を期待しがちなんですが、そう観ちゃうとちょっと地味な映画に感じるかもしれません。サスペンス映画としても、あんまり深みは無いですね。
じゃあ、何を楽しめばいいかって、それぞれの男たちの心意気を感じるってところですかね。それぞれが自分の中のルールに従い、行動し衝突する。どの登場人物もなんか応援したくなるんですよね。
事件が絡み合い、男たちの対決はどんどん加熱していくわけですが、まぁ何と言ってもラストに3人が初めて同じ画面で揃う場面、ここでの決着のつけ方がまぁカッコいいったらないです(笑)思わずニヤリとしてしまうフィニッシュでしたねぇ。

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ジェイソン・ステイサムもカッコいいし、クライヴ・オーウェンも久しぶりに観ましたがやっぱりカッコいいです。脇に徹したロバート・デ・ニーロも渋さ満載。キャスティングはかなり僕の好みでしたねぇ。
う~ん、スカッとする男臭い映画を観たい人は是非(笑)

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テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画

私は『スリーピング タイト 白肌の美女の異常な夜』を観た

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あらすじ:バルセロナのとあるマンションの住み込み管理人セサル(ルイス・トサル)は、住人のクララ(マルタ・エトゥラ)に異様な感情を抱いていた。自由に合鍵を使用できるのをいいことに彼女の部屋に忍び込み、ベッドの下で息をひそめては眠るクララの体を毎晩慰め続けるセサル。日ごとに行動がエスカレートしていく彼は、彼女の歯ブラシを使用したり、化粧品に薬品を混ぜたり、虫の幼虫をさまざまな場所に忍ばせたりするなど奇行を続け……。

『スリーピング タイト 白肌の美女の異常な夜』予告編はこちら(虫苦手な人は注意!!)




タコ的点数:70点




『REC』シリーズで一躍その名を世界に広めたジャウマ・バラゲロ監督の最新作です。『REC』以前の作品で『機械じかけの小児病棟』というのがあるんですが、これも結構面白くて、最近タコが最新作を楽しみにしてる監督さんの一人です。
さて、ジャウマ・バラゲロ監督の作品はどれもホラーなのですが、タコはこの作品を観て『この監督、ホラーの幅が広いなぁ』と感心したものです。
『REC』がビックリ系エンターテイメントホラー、『機械じかけ』が心温まる感動ホラーだとするならば、この『スリーピング タイト』は嫌悪感100%の非人道的ホラーと言えるでしょう。なかなかパワーのある作品でした。

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お話は、あるアパートの管理人のおじさんが部屋の合鍵を使えることをいいことに、夜中に女性の部屋に侵入して、その女性が寝ている間にあんなことやこんなことをやる、という変態極まりない内容となってます(笑)
この映画は、とにかく徹底して変態で外道で最低なおっさんを描くことに力を注いでいます(笑)
女性が帰ってくる前にベッドの下に潜り込み、女性が寝たらのっそり出てきて寝ている女性に薬を嗅がせて、起きないように準備した後、女性の身体に触れるわ部屋の中にいたずらしまくるわ、もう考えるだけで身の毛もよだつ行為の数々。しかも、その動機も最低最悪なんですよね。もうとにかく嫌悪感しかないんです。
しかもこのおっさん、特別頭がキレるわけでもなく特別強いわけでもなく、ホントに普通のおっさんなんです。なのに、どれだけ最低なことを裏でやっていても、アパートの人と話すときや警察から事情聴取を受けているときは、なんの動揺もなく平然と話をしています。普通じゃない!!
このギャップがホントに怖くて、「こいつ、性根から腐ってんな!!」と思ってしまいます。
・・・でもですね、実際の社会にいる変態変人ってリアルにこういう人なんだろうな、と思ってしまう恐怖があるんですよね。
特に凝った動機や計算を入れず、力いっぱい振り切ってただただ腐ったおっさんを描いたこの作品。その思い切りが、背筋が凍るようなリアリティを生んで、これだけ怖い作品を完成させたのでしょう。

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ただ、これだけは言っておきたいです。
これ、僕はホントに女性が観るのはオススメしません。
内容が内容ってこともあるんですけど・・・あの、オチ!!
女性にとってはかなり気分の悪いオチなんじゃないでしょうか!?
僕は男なんで、こう言い切ってもいいものかどうかわかりませんが・・・。
僕は「やめといた方が良い」と言ったんで、女性の方で興味のある方は自己責任でお願いします・・・(さぁ~て、観たくなってきたでしょう~?(笑))。

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参考映画

REC/レック スペシャル・エディション [DVD]REC/レック スペシャル・エディション [DVD]
(2008/11/28)
マニュエラ・ヴァラスコ、フェラン・テラッツァ 他

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『REC』レビューはこちら


機械じかけの小児病棟 [DVD]機械じかけの小児病棟 [DVD]
(2007/03/28)
キャリスタ・フロックハート、リチャード・ロクスバーグ 他

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『機械じかけの小児病棟』レビューはこちら




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私は『孤島の王』を観た

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あらすじ:1915年、罪を犯した元船乗りの少年エーリング(ベンヤミン・ヘールスター)が、ノルウェー本土からバストイ島に送り込まれてくる。外界から隔絶されたその島には、11歳から18歳までの非行少年を更生させる施設があり、少年たちは過酷な重労働を課せられていた。かなり高圧的な院長(ステラン・スカルスガルド)や寮長(クリストッフェル・ヨーネル)への反発と脱走を繰り返すエーリングの姿は、抑圧された少年たちの心を突き動かしていく。

『孤島の王』予告編はこちら




タコ的点数:70点




ノルウェーに存在する監獄島、バストイ島で20世紀初頭に起きたとされる暴動を映画化された実録サスペンス。
なんでも、世界有数の福祉国家として知られるノルウェーにとっては、この事件は黒歴史だそうで。ゆえに、ヨーロッパ全土ではかなりの称賛の声があったみたいです。
さて、内容からしてなんとなく裏の歴史を切り取った社会派の映画のように思えるのですが、実際観てみるとそんな印象はあまりありませんでした。どちらかと言うと、エンタメ性の強い作品だったと思います。そんな言葉があるかどうかは知りませんが、ロマンサスペンスとでも言いましょうかね(笑)地味な作品ではありますが、結構感動できました。

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ところどころで現れるクジラの映像とそのエピソードが表すように、この映画を観て感じたのは、登場人物たちのあふれ出る生命力と闘争心です。閉塞感漂う大人たちの管理と孤島の監獄。また舞台がノルウェーのオスロ沖の孤島ということで、映像からして寒いんです。しかし、主人公であるエーリングが孤島に来たことにより、それまで冷え切っていた青年たちの生命力が燃え上がるんですね。吐き出す白い息も、逃亡のために走る姿も、叫びだす声も、全て命の炎が燃え上がるかのように熱く感じられるんです。
その姿に、観ているこちらも思わず熱くなってしまうほど。なんか久しぶりに胸を震わされた映画でしたね。

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物語はそんなに珍しいものではないですし、展開もおそらくは予想の範疇。
この映画は完全に演出と言うか、映像にやられてしまいましたね。良かった。

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私は『隣人13号』を観た(ネタバレあり)

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あらすじ: 小学生の頃に受けたイジメの復しゅうをするために、10年ぶりに地元に帰ってきた村崎十三(小栗旬)。彼の標的は赤井トール(新井浩文)。十三は赤井と同じ職場に潜り込み、見事を恨みをはらす。その頃、十三の中には13号(中村獅童)という凶暴な人格が宿っていた。




タコ的点数:80点




過去のイジメが原因で二重人格となってしまった青年・村崎十三(じゅうぞう)。ひとりは穏やかな十三。もう一人は凶暴な十三。凶暴な十三は過去のイジメの復讐をするためにいじめっ子だった赤井と同じアパートに住み、同じ職場にもぐりこむことに成功。そして、復讐のために殺戮を繰り返す。穏やかな十三は時折現れるもう一人の凶暴な十三をコントロールできずに恐怖する・・・というお話。

原作は井上三太さん作の同名漫画です。ちなみにタコは未読。
監督は井上靖雄さんという方で、これまでたくさんのミュージックビデオを作る活動をしていたそうで、この映画が初監督なのです。しかも、あまり普段から映画を観ないということも何かのインタビューで言ってたらしいです。・・・この映画、そんな人が作ったとは思えない面白さとパワーにあふれています。すごい!

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主演を務めるのは当時まだ無名だった小栗旬さんと歌舞伎役者・中村獅童さん。この二人が2人一役で十三の二人格をそれぞれ演じます。
何よりもまず言いたいのが、中村獅童さんの狂いっぷりです。怖すぎ。
いじめの後遺症である火傷メイクからかなり恐ろしい顔になってますが、その外見に負けないほどの、これまでに見たこともない狂人・中村獅童さんの姿が観られます。妙に高い声で話したり、奇声を発しながら歩き回ったりと、一歩間違えればギャグにも見えかねない奇行の数々を違和感なく(言葉が違う?(笑))演じていて、もうホントにトんでる人間にしか見えないんですよね。ホントに怖かったです。

そして、最近何かと目にする新井浩文さんや結構元ヤン役が様になってたパフィーの由美ちゃん、ゲスト出演の三池監督まで、何気にキャストも意外ながらしっくりきてて良かったですね。
巷では、グロいという感想をよく目にしましたが、僕はそんなことなかったと思いますね。物語もかなり観客に解釈の余地を残したものなんですが、そんなことでこの映画の評価を落とすのはもったいない。最強狂人・中村獅童さんを観るでもこの映画は価値がありますよ。オススメです。

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以下、ネタバレ

あくまで個人的な解釈です。
ラストはかなり難解な終わり方だったのですが、難しい映画を観た時は意外と各チャプター名にヒントが隠されていることが多いです。
ラストの、子供時代の十三がいじめっ子の赤井にやり返した以降のチャプター名は「未来の可能性」とありました。つまり、子供時代の十三が赤井にやり返してその後二人が中学まで仲良くなったのは「こういう未来もあったかもしれない」というイメージ映像だととらえるのが正解だと思います。
いじめられた過去を根に持ち、結果カバンに詰めた息子を赤井自身に撃たせるという形で復讐を遂げようとした十三。これ、かなり残酷な復讐ですよね。しかし、意外にもいざ赤井を殺そうとしたときに赤井から謝罪の言葉を受けるわけです。これにより十三は奇声を発して歩き回るわけです。・・・そして、イメージ映像。
「もし、この復讐を子供の時に行って、この謝罪を受けていれば・・・」
こんな残酷な復讐を行う必要もなくまともな人間として生きていたのかもしれない。十三の脳裏には、そんな平和な未来の可能性が思い描かれていたのだと思います。

ところで、僕がずっと気になっていたのが獅童バージョンの十三が第二人格のように描かれていましたが、もし小栗バージョンの十三が主人格だとするなら、小栗バージョンに火傷の跡が無いのがずっとおかしいなと思っていたんです。
ラストに小栗バージョンの十三があの部屋から出ていくシーンがありましたが、あのシーンで僕は一つの確信を得ました。
実は獅童バージョンの十三が主人格だったのでは?
イジメの影響で復讐心が燃え上がった十三。小栗バージョンの十三は、「本当は復讐なんてしたくない」と主人格を止めるために現れた第二人格だったのでは?と考えています。

うろ覚えの知識なんですが、第二人格って主人格が理想とする人物の人格で現れる場合が多いらしいんです。冷徹な復讐者となり、子供まで巻き添えにして復讐した十三。しかし、意外な赤井からの謝罪。
この時点で十三は後悔している、「本当はこんな冷徹な人間になりたくなかった」と後悔しているとするならば、この考えも合点がいくと思うのですが・・・みなさん、どう思います?



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私は『ダーク・シャドウ』を観た

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あらすじ:イギリスからアメリカに移り住んだお金持ちのコリンズ家に生まれたバーナバス(ジョニー・デップ)は、魔女アンジェリーク(エヴァ・グリーン)によってヴァンパイアにされてしまった上に、生きたまま埋められてしまう。その後、ふとしたことで彼は200年の眠りから目覚めるが、コリンズ家はすっかり落ちぶれていた。バーナバスは、コリンズ家再建を末裔(まつえい)と成し遂げるべく、自らの父の言葉である「唯一の財産は家族」を胸に行動を起こす。





タコ的点数:40点




ん~正直なところ、「ティム・バートンとデップのコンビはもういいかな?」って感じですね。良く言えば安定した面白さ、悪く言えばもう飽きた感じがありますよね、このコンビ。
化け物メイクのデップは結構好きなんですけど、ただの白塗りデップは『シザーハンズ』や『スウィーニー・トッド』とかとよく似てて目新しさは無いし、バートン監督の色鮮やかな独特の映像世界も当初こそ「おお!!」と思ったものですが、残念なことに見慣れちゃった感は否めないですよね。

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まず、脚本があまり面白くないことですね。メインはコメディなので、別にそこまでこだわったお話を求めたわけではないんですけど、登場人物たちの行動理由がブレブレで一貫性が感じられず物語には入っていけませんでした。それに個々のキャラクターもいまいち魅力がなく、あんまり好きなキャラクターもいませんでした。
何よりも、物語の終わらせ方がなんとも消化不良なんですよね。ラストに畳み掛けるように登場人物の新しい面が見えてくるんですが・・・見せられただけでほったらかしなんです。いやいや、結構本人たちにとっちゃ重要な問題よ!?特にクロエ・グレース・モレッツなんてなんの解決もなくていいの!?彼女のその後がすごく心配なんですけど!!(笑)
ひじょ~~~~~~にモヤモヤしたまま映画は終わるので、鑑賞後の解放感は一切ありません。

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う~ん・・・個人的には「ティム・バートンさん、もうちょっと良い脚本で映画撮らないと・・・ヤバいですよ?」と言いたくなりました。・・・ん!嫌いな監督さんではないので、今後に期待!!(笑)

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参考映画


シザーハンズ(特別編) [DVD]シザーハンズ(特別編) [DVD]
(2012/10/26)
ジョニー・デップ、ウィノナ・ライダー 他

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ジョニー・デップ、ヘレナ・ボナム=カーター 他

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私は『セッション9』を観た

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あらすじ:1871年に建てられ、かつて2,400人の患者を収容したダンバース州立精神病院。そこでは、現在は禁止されているロボトミーやショック療法といった非人間的な治療が施されていた。1985年に閉鎖されて以来、廃墟と化したこの建物が公共施設として改修されることになり、アスベスト除去のために5人の男がやって来た。通常は2週間かかる作業ながら、彼らに与えられた時間は1週間。これを過ぎれば報酬の1万ドルは払われない。さっそく作業を始める彼らだったが、かつて患者が受けた虐待や狂気、苦痛といった悪夢の痕跡に触れ、次第に精神が追いつめられていく……。




タコ的点数:65点




舞台となるのは、実在する巨大な廃墟「ダンバース精神病院」
1871年に建てられて、わずか14年で閉鎖。上空から見ると大きなコウモリのような構造になっているこの病院は、最盛期には7000人もの患者を収容していた。精神病に対する風当たりがまだ強かったと思われる1900年代以前においては、この巨大で豪華な病院はある意味「理想的な精神病院」であった。しかし、その裏では精神病者に対する虐待や拷問、今では違法とされているロボトミー療法などが行われていたという暗い歴史がある。
さて、そんないわくつきの廃病院に5人の男たちがアスベスト除去のためにやってくるわけですが・・・。

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最も残念なのが、「ダンバース精神病院」というこんなにも面白そうな題材を扱っているにも関わらず、それがうまく脚本に絡んでいないことです。
過去の治療の際の録音テープを聞くなど、いろいろと伏線(らしきもの)を張っているものの、それがラストでは強引に繋ぎ合わされていて(というか、繋がり自体感じられないかもしれない)、こちらが無理やりにでも解釈しないといけない作りになっていました。
もちろんよく考えてみたら、恐ろしいものが「呪い」なのか「人間の狂気」なのかとか、空白の部分をうまく自分で組み立てられたらそれなりに怖い話になるんでしょうけど・・・う~ん、決して考えられた脚本ではないことは明らかなんですよね。

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しかし、この映画、演出面はとびぬけて素晴らしいと思いました。本物の「ダンバース精神病院」が舞台になっているだけあって、”本物”からにじみ出てくる不気味さはぞくぞくしますし、何よりサウンドが怖いんです。
終始、おどろおどろしい思いBGMから時折流れる不安になるようなノイズ。そして、不意に聴こえる悲鳴の声がただ驚かすだけでなく、後の伏線になっていることもすごいなぁって思いました。
ストーリーこそ残念でしたが、観ている間はとにかく不安で怖かったです。時間が経てばじわじわと評価が上がっていく映画かもしれませんね。

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私は『自殺サークル』を観た

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あらすじ:新宿のプラットホーム。楽しげにおしゃべりをする女子高校生の集団。電車がホームに入ってきた瞬間、彼女たち54人の女子高校生たちは手をつないだまま飛び降りた。同じ頃、各地で集団自殺が次々と起こり始める。“事件”なのか“事故”なのか、迷う警察。そんな中、警視庁の刑事・黒田のもとに次回の集団自殺を予告する電話が入る。本格捜査に切り替え、集団自殺をくい止めようとする黒田たちの奮闘も虚しく再び都内のあちこちで壮絶な連鎖自殺が続発する。そして、落胆し帰宅した黒田を待っていたのは凄惨な家族全員の自殺現場だった……。




タコ的点数:50点




さて、久しぶりの園子温監督作品です。
女子高生50人が列車のホームに飛び降り自殺するオープニングが衝撃的で話題に挙がりがちな今作。う~ん、全体通して観ても園監督らしいっちゃ園監督らしい変態さ満載の映画でしたね。ちなみにそうとうグロい映画で全編血みどろの映画です。苦手な方はあんまり観ない方がいいかも。

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中盤まではかなり期待して観てたんですよね。不可解な自殺が多発して謎が謎を呼び、緊張感は高まってきます。若者たちの自殺に対する姿勢の軽さが妙に不気味だったり、何の前触れもなしにいきなり自殺が行われたり・・・とにかく、前半の狂気的な世界観は「おぉ!さすが園監督!!」とうなったものです。
・・・しかし、終盤からはかなりだれてしまって、ストーリーも全く収束しません。いや、別にストーリーが収束しないからと言って面白くないわけではないんです。全く謎を残して終わる映画でも面白い映画は面白いですし。そもそも恐怖感って未知のものから感じるものですから、ホラーとして観て結局最後まで何かわからなかったってのでもいいとは思うんです。
ただ、この映画前半でのパワーが後半では明らかにトーンダウン。
曖昧にストーリーを終わらせるなら、最後までそのパワーを持続させてほしかったなぁという気持ちはぬぐえません。クライマックスは明らかに肩透かしでした。

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終盤からは妙に哲学チックになっていくんですよね。
「あなたはあなたと関係ありますか?」
う~ん、たしかに考えようのある深い台詞だとは思うんですが、個人的には前半のスリラー的な空気から一転して、どうにも収束できそうにないから煙に巻かれた感じがありました・・・。

まぁ、グロ好きな人とか園監督のファンなら一度は観ておいてもいいんじゃないでしょうか?

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私は『ゼロ・ダーク・サーティ』を観た(ややネタバレあり)

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あらすじ: ビンラディンの行方を追うものの、的確な情報を得られずにいる捜索チーム。そこへ、人並み外れた情報収集力と分析力を誇るCIAアナリストのマヤ(ジェシカ・チャスティン)が加わることに。しかし、巨額の予算を投入した捜査は一向に進展せず、世界各国で新たな血が次々と流されていく。そんな中、同僚の一人が自爆テロの犠牲となって命を落としてしまう。それを機に、マヤの中でビンラディン捕獲という職務が狂気じみた執心へと変貌。ついに、彼が身を隠している場所を特定することに成功するが……。


『ゼロ・ダーク・サーティ』予告編はこちら




タコ的点数:90点




9.11全米同時多発テロの首謀者にしてテロ組織アルカイダの指導者、ビンラディンの殺害計画が題材のサスペンスです。アメリカでは公開直後の大統領選に影響があると言われたり、CIAの情報漏えいなど、いろいろな面で問題視された作品です。
ビンラディンを追い詰めた一人のCIA女性分析官を中心に、世界を驚愕させたCIA VS テロリストの戦いが描かれています。脚本家による時間をかけた徹底した取材により、CIAによるテロの容疑者への拷問、CIA関係者しか知らない情報、またシールズによる隠密作戦の裏側など、かなり事実に忠実な内容かと思われます。
・・・とはいえ、ドキュメンタリーではないですし、視点は常にCIA側、一切のドラマ性を排除した内容とも言えませんので、はたしてどこまで、真実なのか・・・?ということを考えても仕方ないと思うので、そこは度外視していきましょう。

さて、あらすじや設定だけをみるとなんだか「アメリカ万歳」なテロリスト弾圧を称賛するプロパガンダ映画かと思うかも知れませんが、決してそうではない、ということだけ言っておきます。
あくまで僕が感じたことですが、この作品は徹底して「アメリカ人のテロリストに対する憎悪と怒り」が描かれた作品であると思います。

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余談になりますが、アメリカの映画産業を語るうえでよく挙がるのが「フィン・シン・ルール(Fin Syn Rules)」ですよね。簡単に言うと、アメリカの国家戦略として映画産業発展を支える映像制作の担い手を育てるために、テレビ局などの大きなネットワーク機関が自社制作番組ばかり作らないように、ハリウッドの映画スタジオや番組制作会社などから一定時間の番組を買わなければいけない、などの規制をかけたわけです(ちなみに、この規制は1995年に廃止されていますが、その名残で今でも映像制作会社の力はかなり大きいみたいです)。
そもそも、アメリカでこのような規制ができたきっかけと言われるのが、1917年に第1次世界大戦に参戦したことなんです。アメリカは、この参戦は自由と民主主義のための参戦であると正当化し国内外に広くアピールする必要がありました。そして、そのためには、国内の世論形成と同時に世界にアメリカ文化を理解してもらう必要がありました。そこで目を付けたのが国内外に広く影響力のあるメディア、映画だったわけです(参考図書:谷國 大輔 著「映画にしくまれたカミの見えざる手」講談社+α新書)。
つまりは、かつてアメリカは映画産業を「アメリカの正義」をアピールするために用いたのだと考えられます。

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そんなアメリカ映画の歴史を考えると、この映画は当初アメリカが映画というメディアを用いてアピールしたかったこととは全く逆のことを描いているのではないかと思うのです。
「本当にアメリカに正義は存在するのか?」そんなことをこの映画を観て感じました。
主人公の女性分析官・マヤを中心に、この映画の登場人物たちは、序盤こそ自らの使命として、もしくは仕事としてテロリストを追っていたのかもしれません。しかし、物語が進むにつれその心情は変化していき、最終的にはテロリストを追う理由が正義や使命ではなく「個人的な恨み」へと変わっていくのです。
「ビンラディンを殺して。私のために」←これがかなり印象的なセリフでした。
アメリカの大統領がテロリストの話をするたびに「正義」という言葉を発していましたが、実際の現場には「正義」なんて心情は存在しなかったわけです。誰もが、個々の感情に突き動かされてテロリストを追っていたわけです。
そして、ラストシーンも非常に印象的でした。憎悪に駆られてビンラディン殺害に成功したマヤ。しかし、本当にこの負の連鎖はいつか終わりが来るのか?そんなこと思わせるラストだったのかもしれません。

正直なところ、前半はかなり眠気が襲ってきましたが、中盤からの畳み掛けはお見事。緊張感の張りつめたクライマックスまで見ごたえ十分。サスペンス映画としてもかなり良い作品だと思います。
ビンラディン暗殺が2011年。そんなとんでもないタイミングで作られた今作。アメリカ人女流監督キャスリン・ビグローが伝える”今”のアメリカ。はたして、皆さんにはどのように映るのでしょうか?

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参考図書

映画にしくまれたカミの見えざる手 ニッポンの未来ぢから (講談社プラスアルファ新書)映画にしくまれたカミの見えざる手 ニッポンの未来ぢから (講談社プラスアルファ新書)
(2009/06/19)
谷國 大輔

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テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画

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タコ

Author:タコ
映画が大好きな一人の男。映画に関して思いついたことを書くだけの緩いスタンスでやっていきます。
文章力に自信はないので、非常につたない文章になっているかとは思いますが、読んでいただいて映画選びの参考にしていただけたら光栄です。

※コメント無しで、TBのみ送ってくる場合は承認しないようにしています。
また、内容が酷いと思われるコメントも独断で削除させていただきます。悪しからず。



~映画レビュー採点基準~
100点…必見!!ですが、作品によってはトラウマになったりする可能性あり。
81~99点…必見!!
61~80点…観る価値あり!!自信を持ってオススメ。
41~60点…まぁまぁ良作。暇なときに観ればいいのでは?
21~40点…別に観なくてもいいかと・・・。
0~20点…ダメすぎて話のネタになることもあり得る映画。




YouTubeで趣味で作曲もしてます。「Modernmonkey100」で検索して遊びにきてください。

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