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私は『シャッターアイランド』を観た(ネタバレあり)

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あらすじ:精神を病んだ犯罪者の収容施設がある孤島、シャッター アイランド。厳重に管理された施設から、一人の女性患者が謎のメッセージを残して姿を消す。孤島で起きた不可解な失踪(しっそう)事件の担当になった連邦保安官のテディ・ダニエルズ(レオナルド・ディカプリオ)は、この孤島の怪しさに気付き始める……。




タコ的点数:70点




ずっと気にはなってた作品だったのですが、今回満を持して鑑賞いたしました。
あれなんですよね・・・「どんでん返し 映画」で検索するとだいたいしばしばヒットすることの多いこの作品。まあ、この手の作品をよく見てる人なら、ある程度まで行くと全部がわからなくても「あぁ、だいたいこういう感じで終わるのかな?」って予想はつくとは思います。

シャッターアイランド-レオナルド・ディカプリオ-8

でもまぁ、作品自体の雰囲気とか空気感はすごく好きなんですよね。物語の舞台が精神病院ということもあり、僕好みの(!?)狂ったキャラクターの方々も多くて・・・なにより、ディカプリオの狂気の演技はかなり良かったですねぇ。『タイタニック』の時はただのさわやかイケメンだったのが、ここまで俳優さんとして大成されるとは思わなかったです。『ジャンゴ』の時もそうでしたけど、ディカプリオさんのこういうちょっとキレた演技は、魅かれるものがありますね。今では好きな俳優さんの一人になってます。

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↓以下ネタバレ




さて、物語のオチとしては、「ディカプリオ(テディと呼べばいいのかどうかもわからないので、とりあえず俳優名で(笑))も病院の患者であって、自ら妄想に気づかせるために周りの人たちが一芝居うって付き合っていた」ってことだったんですね。実際のところ、病院では人体実験など行われていなくて(とは言っても、ロボトミー手術は行われていたのですけど・・・(笑))、健全(!?)な病院だったわけです。あの怪しかった院長もディカプリオを助けるために真摯に向き合っていたわけですよね。
で、結局、ディカプリオは精神病が治る見込みは無いと判断されロボトミー手術を受けるわけですが・・・あのラストって皆さんどう感じたんでしょうか?
二通りの考え方があると思います。
①額面通り受け取ってディカプリオは最後まで妄想に囚われたまま
②ディカプリオは、今回の治療で正気に戻ったが、そのことでまた妄想に囚われることを恐れ自らロボトミー手術を受ける決意をした。
僕は②だと思ってます。というのもやっぱり気になるのがラストのディカプリオのセリフ・・・。
「ここにいるとよく考える。モンスターのまま生きるか、善人として自ら死を選ぶか」
このセリフやっぱ気になりますよね。ディカプリオはラストの時点では正気に戻っていたのですが、また妄想に囚われるのを恐れて、担当医にも嘘をついて、自ら死を選んだ・・・ってラストだと、僕は上記のセリフから思うんですよね。
さて、みなさんはどう思ったのでしょうか?

追記:ちなみに一緒に観ていた母は「病院で人体実験は実際に行われていて、ディカプリオは騙されて結局人体実験の被験者にされた」と解釈していました。理由は実際にディカプリオが患者であるということと病院で人体実験など行われていないという事実は院長側からの口から説明されていただけだから、だそうです(ということは、洞窟にいた女精神科医も存在している、という解釈になる)。
少し、それは深読みしすぎなのではとも思うのですが、確かにそんな解釈も面白いなぁと、かつ強く否定もできないなと思いました。う~ん、いつか気になってもう一度この作品、観るのでしょうか?


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私は『パーフェクト・プラン 完全なる犯罪計画』を観た

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あらすじ:氷雪に覆われた真冬のウィスコンシン州。金に困っている保険セールスマン・ミッキーは、ある日、独り暮らしの老人ゴルヴィーと出会う。彼が高価なヴァイオリンを所有していることを知ったミッキーは、ゴルヴィーの留守中にヴァイオリンを偽物とすり替えて盗み取ることにする。ところが、ミッキーが鍵を開けるために呼び出した警報機業者ランディが、たまたま戸締まりの状態を確認しに来たゴルヴィーの友人フランクに怪しまれたために揉め出すと、ランディは発作的にフランクを殴り殺してしまう。




タコ的点数:40点




うーん、『ファーゴ』とか『ブラッド・シンプル』みたいな、僕が好きなひとつ間違ってどんどん悪い方向に転がっていく系の作品なんですが、これは普通でしたねぇ。やっぱり『ファーゴ』とかの同系作品の脚本の秀逸さが栄えてきますよね。(笑)

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主人公の行動としても、トラブルに巻き込まれていく感じもなんか古典的(笑)ラストにどんでん返しも用意されていますが、それもまぁ何度も見てたような感じです。逆に安心して観れる作品ではあると思うんですが、隠れた名作、とはならなかったようですね。ちなみに日本未公開の作品みたいです。

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うーん、93分ぐらいの短い作品のはずなんですが、なんか途中で疲れちゃうぐらいイマイチ盛り上がりもなく退屈になってしまう作品でした。失礼(笑)

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私は『オールド・ボーイ(ハリウッドリメイク版)』を観た(ネタバレあり)

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あらすじ:1993年、広告代理店重役のジョー・ドーセット(ジョシュ・ブローリン)は泥酔して街をさまよっているところを何者かに拉致され、気が付くと見知らぬ一室に監禁されていた。理由もわからぬまま、気が狂うような生活が20年も続いたある日、彼は突然解放される。監禁中に妻殺しの汚名を着せられたジョーは、自分を陥れた者を突き止め、復讐(ふくしゅう)を果たすべく動きだす。




タコ的点数:70点




僕をどっぷりと韓国サスペンスにはめてしまった『オールド・ボーイ』のハリウッドリメイク版です。オリジナルがいわゆる「衝撃の結末!!」的な作品なので「それのリメイクってどうなのかなぁ?」と思っていたのですが、(ネタバレ→)大筋のオチはオリジナルとまったく同じでした(笑)
でもまぁ、ハリウッド版はハリウッド版で良かったところもあったので、これはこれでありなのかなぁと。ちなみに両方観てない方はやっぱり韓国版をオススメします。そっちの方が、お話というより映画全体の雰囲気が良いと思います。

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以下、ネタバレ↓

まぁ良かった点と悪かった点をそれぞれ挙げていこうかなと思います。

・良かった点
①”催眠術”っていう設定が無かった
韓国版は、やっぱりそこが脚本の中で「んん?」って思っちゃうところだったと思うんですよね。自分の娘と出会うところも自然な流れで良かったのですが・・・でも、そこが逆に悪かったところでもあったような気がして・・・。「他人を助けたくなる女性」を創り上げたところはいいものの、そこで二人が深く接触するようになるのは、悪役的にはかなり賭けになるんじゃないのかなぁ?と思ったんですけど(笑)
②終わり方がステキだった
韓国版は、確か舌を切り落として、何も言えないまま自分の娘とまた出会うわけなんですが、こちらハリウッド版は手紙で別れを言い、娘と距離をとるという選択を主人公は選びました。たしかに、後味悪い映画なんだから最後まで韓国版主人公みたいにファニーな感じで終わっても良かったと思うんですが、こちらの終わり方はそれはそれで粋な終わり方だなと思います。



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・悪かった点
①悪役があんまり目立ってなかった
韓国版ではユ・ジテさんの悪っぷりがかなり強烈でカッコ良かったですけど、こちらハリウッド版の悪役は記憶にあまり残らないぐらいのしょぼい感じでした。悪役側のモノローグの場面も無かったので、イマイチそちら側の恨みの強さみたいなものが伝わってこなかったんですよね。韓国版では、ドロドロするぐらいにその恨みの思いが伝わってきたのですが・・・。
②全体的に急ぎ足だった
①でも書きましたが、悪役側の感情を表す場面ってのが少なくて、物語にオリジナルほど入っていけなかった点。また、20年監禁されていた主人公が久しぶりの外の世界に出てきたことで困惑する場面など、細かいところがイマイチ無かったように思うんですよね。オリジナルの大筋だけとってきちゃった、みたいに感じました。


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私は『グランド・ブダペスト・ホテル』を観た

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あらすじ:1932年、品格が漂うグランド・ブダペスト・ホテルを仕切る名コンシェルジュのグスタヴ・H(レイフ・ファインズ)は、究極のおもてなしを信条に大勢の顧客たちをもてなしていた。しかし、常連客のマダムD(ティルダ・スウィントン)が殺されたことでばく大な遺産争いに巻き込まれてしまう。グスタヴは信頼するベルボーイのゼロ(トニー・レヴォロリ)と一緒にホテルの威信を維持すべく、ヨーロッパ中を駆け巡り……。





タコ的点数:95点




なんだこの贅沢感に包まれた映画は!!
観終わった後に感じた感想がコレでした。いやぁ、ホントに観ている間楽しくて、観終わってしばらく経っても思い出してはニヤニヤしてしまう。きらびやかなホテルの内装に個性的なキャラクター、登場人物たちのお洒落なファッション、加えて、他に類を見ない(ジャンルがなにかもわからない(笑))独創的すぎるストーリー。鑑賞中からその後の余韻まで、ホントに贅沢で幸せな気持ちにさせてくれる映画でした。

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ウェス・アンダーソンという監督さん。実は名前だけ聞いていながら、一つも作品を観たこと無かったんですよね。で、今作は監督の作品の中でも最高傑作だなんて言われているそうです。あぁ~最初からそんな作品を観ちゃって良かったのでしょうか(笑)
他にも見たくなってしまいますね。この一作ですっかりウェス・アンダーソン監督の虜になってしまいました。

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出ている役者さんたちも好きな人ばかりなんですよね。エイドリアン・ブロディ、ウィレム・デフォー、ジュード・ロウ、エドワード・ノートン、ジェフ・ゴールドプラム(ジェフさんは大好きな俳優さんなんですが、超久しぶりに観た気がします!!)etc・・・。こんなにも濃い俳優さんたちが一気に見れただけでも、僕は大満足でした。
間違いなく、タコの中で本年度最高の娯楽作品になると思いますね。

追記:若いころのゼロ役をやってた人が、どう見てもM・ナイト・シャマラン監督にしか見えなかったです(笑)

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私は『ワイルド・シングス』を観た

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あらすじ:女子高生レイプ事件に仕組まれた陰謀と罠を描いたサスペンス作品。ブルー・ベイ高校の女生徒ケリーは、豪邸に母親と二人暮らし。ある週末、ケリーは憧れの生活指導教員サムの自宅を訪ねるが、その翌日ケリーの母が、娘がレイプされたと警察に訴え出た。小さな田舎町で事件はスキャンダルとなった。だが裁判は意外な展開を見せる。ケリーと同様、サムにレイプされたと証言していたスージーが、突如発言を撤回し、すべてはケリーの仕組んだ計画だったと明かしたのだ……。




タコ的点数:65点




いやぁ~疲れた(笑)
「数えきれないどんでん返しに、あなたはついてこられるか?」というキャッチコピーに恥じない連続するどんでん返し。一度置いて行かれるともうついていけない感じですね。
中盤からラストにかけて、バンバンと意外な展開が繰り広げられます。いちいち頭の中で整理するのがしんどいしんどい。
でもまぁ、観終わった後になんとか整理できるレベルなので、そんなに難しい話ではないです。というより、一回観れば十分な映画ですね(笑)初見は予備知識無しで見ればなかなか楽しめます。

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ちなみに僕はこれ彼女と観てたんですけど、なかなか気まずい感じになりました(笑)結構いやらしいシーンがあるので、まぁ一人で観るのをオススメします。僕はノーマル版を観たんですけど、他に未公開シーンも含めたバージョンもあるみたいで・・・そっちの方が結構いやらしいシーンがあるみたいで・・・あぁ、そっち借りなくてよかった(笑)

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どんでん返しとか好きな人なら十二分に楽しめる映画です。「どんでん返し 映画」で検索すると割とよく出てきてた作品なんですが、観てない方は一回観ておくのも良いかと思います。

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私は『渇き。』を観た

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あらすじ:品行方正だった娘・加奈子(小松菜奈)が部屋に何もかもを残したまま姿を消したと元妻から聞かされ、その行方を追い掛けることにした元刑事で父親の藤島昭和(役所広司)。自身の性格や言動で家族をバラバラにした彼は、そうした過去には目もくれずに自分が思い描く家族像を取り戻そうと躍起になって娘の足取りを調べていく。交友関係や行動を丹念にたどるに従って浮き上がる、加奈子の知られざる素顔に驚きを覚える藤島。やがて、ある手掛かりをつかむが、それと同時に思わぬ事件に直面することになる。




タコ的点数:75点




いやぁ、僕好みの救いのない映画でした(笑)
原作は先に読んでたんで、大体のあらすじは知ってたんですが・・・といっても、かなり原作とは違ったお話になってましたね。もちろん、原作のひどさをそのまま映像にしちゃったんなら、こんなにおおっぴらに宣伝できる作品にはならなかったでしょうけど(笑)、それでもこの映画の方が後味の悪さと救いの無さは大きかったですね。
まぁ、原作と比べるのもナンセンスなんですけど。

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意外と僕の好きな役者さんがたくさん出てたのが良かったです。中谷美紀さん、オダギリ・ジョーさん、妻夫木聡さん、二階堂ふみちゃん。みんな、ホントに狂っててクズみたいな役柄で、観ていて楽しかったです。というより、演じてる人たちがめちゃめちゃ楽しそうでした(笑)
みんな狂っててクズばっかりなのに、やはり主役の役所広司さんが一際光っていて(濁ってた?(笑))素晴らしかったです。他のクズ役の人たちをはるかに食ってしまうこの迫力。おだやかな役の多いイメージなんですが、やはり名優ですね。最初は原作の父親を役所さんがやるというのは違和感あったんですが、いざ観てみれば、完全にクズ親父にはまっていました。素晴らしいです。
こんな猛者ぞろいの現場がデビュー作となった小松菜奈さんは、ハッキリ言ってかわいそう(笑)

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『告白』に続く、中島哲也監督の毒の効いたエンターテイメント。『告白』の二番煎じにはならず、相変わらず高水準の作品になっていました。う~ん、次回作ももっと期待しちゃうかも(笑)

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私は『THE WAVE ウェイヴ』を観た

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あらすじ: 自由な雰囲気で生徒に慕われるベンガー(ユルゲン・フォーゲル)は、校長の要請で独裁制の授業を担当することに。あまりやる気のない生徒に、「発言するときは挙手して立つ」など独裁制の実験を取り入れようと提案。しかし、ベンガーの予想を超え、独裁制に魅了された生徒たちは、学校外でも過激な活動をするようになり……。




タコ的点数:85点




独裁政治を学ぶ体験授業をきっかけに洗脳されていく高校生たちの姿を描き、ドイツで大ヒットを記録した心理スリラーですね。雰囲気的には『es』と似てますが、あれと比べると、リアリティがあります。『es』はだいぶ映画的なエンタテイメント要素を盛り込んだ作品でしたが、こちらはとにかくリアリティに徹した作品、といった印象ですね。だいぶ好みは分かれる作品だと思いますが、僕は好きでした。

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これを観て「そんなわけないじゃん。」とか思う人もいるでしょうが、よ~く考えると自然と「気を付け!!」って言われると自然に体がピッとしてしまうんですよね。この映画ってそういうことの延長だと言うのは否定できないと思うんですよね。ちょっとでも若い人たちの感性に触れるプロパガンダ、じゃないですけど、何か哲学やら心情やらを刷り込めば簡単に人の生き方って変えられるんですよね。洗脳っていかにも大そうな言葉に聞こえるんですけど、小さな範囲で考えれば日本でもいくらでもあるんですよね。
学校の授業ってレベルでも十分に多くの人を洗脳して操作できるんだなぁってことをなんとなくリアルに感じましたね。

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ラストまで一定の緊張感を保つその空気つくりも完璧。
ん~、すごいマイナーな映画であんまり知られていないのがもったいないですよね~。

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私は『凶悪』を観た

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あらすじ:ある日、ジャーナリストの藤井(山田孝之)は、死刑囚の須藤(ピエール瀧)が書いた手紙を持って刑務所に面会に訪れる。須藤の話の内容は、自らの余罪を告白すると同時に、仲間内では先生と呼ばれていた全ての事件の首謀者である男(リリー・フランキー)の罪を告発する衝撃的なものだった。藤井は上司の忠告も無視して事件にのめり込み始め……。




タコ的点数:95点





これはすごい映画でした。早くも今年の年間ベスト10に入ることは間違いないと確信してしまうほど、これまで観た邦画の中でも圧倒的に力強さを感じた映画でした。
原作は、ノンフィクション「凶悪-ある死刑囚の告発-」。つまりは、実在の殺人事件を取材したノンフィクションを基に作られたわけです。もちろん、冒頭に「実在の事件を基にしたフィクションです」とテロップが流れるので、脚本用に多少の脚本はあるみたいですが(主人公の家庭事情とか)、殺人の動機や殺しの手口などは実際の事件に忠実になってるみたいです。とどのつまり、「実際にこんなにも恐ろしい人間がいるのか・・・」と恐怖を感じるのもこの映画を観る上での楽しみのひとつなわけですが、それ以上にこの映画が語りかけてくる「人間の本質」というものに、誰もが息苦しい思いになるのは間違いないでしょう。
お金を払ってまで、こんな胸糞悪い映画を観る必要があるのか、と言われると「はい」とは言いにくいですが、それでもこの映画を作られた価値は非常に高いと思います。

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物語の主題はもちろん、この映画をさらに上質なものに引き上げたのは、メインとなる3人の俳優さんの功績です。まず、誰もが認める実力派俳優・山田孝之さん。凶悪事件に触れるにつれて、自らも知らないうちに悪意に染まってゆく・・・そんな難しい役どころを見事に演じきってくれてます。そして、ピエール瀧さん。人を殺すことを何とも思わないほど非常であるにも関わらず、直情型で人との絆を何よりも大事にする・・・ジャイアンがそのまま大人になったような、凶悪ながらもどこか人間臭さを感じさせる役。これもかなりお見事な熱演でした。そして、最後に通称”先生”と言われる最凶最悪の男を演じるのが、リリー・フランキーさん。この人、邦画史に残る名悪役を演じられたのではないでしょうか?心底震えました・・・素晴らしい!
メイン3人中2人が非俳優というにも関わらず、ここまで重厚なサスペンスドラマに仕上がっているのは、確実にこのお三方のおかげでしょう。彼らの名演を見るだけでも、この映画を観る価値は十二分にあると思います。

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脚本、テーマ、そして演技、と、映画に重要な要素が全てかなり高いレベルに仕上がっているこの作品。決して、ハッピーな映画ではありませんが、観るかどうか迷っているなら絶対に観るべき作品です。




以下ネタバレ


この「凶悪」というタイトル。もちろん、ピエール瀧さんとリリー・フランキーさんが演じる二人の極悪人を指すことはもちろんなのですが、その周りにいる普通そうに見える人々も実は凶悪な一面を見せているんですよね。凶悪事件に関わることで自らも悪意に染まっていった主人公のジャーナリストももちろんのこと、やはり怖かったのは父親を殺すように”先生”に依頼していた家族。一見平和に電気屋を営んでいるだけかと思いきや、実は裏で借金を返すために殺人を依頼していたんですよね・・・。”先生”が「あんたんとこのお父さん、死にたくないって言ってるよ。どうすんの?」と電話した際、奥さんがためらいもなく「どんどんお酒を飲ませてください」と言いのけてしまったシーン。これはかなり衝撃的でした・・・。
そして、さらに、事件に直接関わりのなかった池脇千鶴さん演じるジャーナリストの奥さんも実は凶悪な一面を見せていました。夫の母親の介護に疲れ切った彼女の告白・・・
「あたし、ずいぶん前からお母さんのこと殴ってる。お母さんが早く死ぬことを期待してる。自分だけはそんな人間じゃないって信じてたのに・・・
日々、ニュースで信じられないような凶悪事件が聞かされますが、多くの人が「自分は絶対にこんなことしない」と思っているでしょう。しかし、ちょっとしたきっかけで、人間は誰でもその凶悪な一面を見せる可能性が多分にあるのです。
とどめは、事件を無我夢中で追っていた夫に対するこのセリフ・・・。
「楽しかったんでしょ?」
なぜ、僕らがこの映画を観たいと思ったのか?やはり、自分の世界には無い凶悪な人間に対するスリルを楽しむためなのでしょう。このセリフは、主人公の夫に向けられたものであると同時に、この映画を楽しみに観に来た観客をも突き放す強烈な一言だと感じました。
えげつない事件を口では「酷いなあ」と言いながらも、心のどこかで凶悪殺人者と同じ感覚を自分も持っているのかもしれない・・・そんなことをふと考えて不安になってしまいました。

監督自身この映画を「社会派ではなくエンタメ作品だ」と言っているそうなのですが、僕にとってはエンタメの皮をかぶったアンチエンタメ作品のように思いました。
とにもかくにも、この映画を一度観れば、記憶の中に腰深くかけてどっしりと存在感を発する作品になることは間違いないですね。





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テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画

私は『マーサ、あるいはマーシー・メイ』を観た

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あらすじ:森の中を追跡してくる男たちをかわし、カルト教団のコミューンから脱出した20歳の女性マーサ(エリザベス・オルセン)。唯一の家族である姉のもとを訪ねる彼女だったが、姉夫婦は何も尋ねずに受け入れてくれる。美しい湖のほとりに建つ屋敷で姉夫婦と暮らし始め、安らぎを感じるようになっていくマーサ。だが、徐々にマーシー・メイという名前で呼ばれていたコミューンでの異様な日々の記憶がフラッシュバックしてくる。やがて彼女は、妄想と現実、過去と現在、さらには自分がマーサとマーシー・メイのどちらなのか判別できなくなる。




タコ的点数:60点




一言で言えば「カルト集団って怖いねぇ~」って映画です。
お話は、カルト集団から逃げてきた少女が唯一の肉親である姉夫婦と一緒に暮らし始めるんですが、カルト集団での洗脳が災いし、普通の暮らしにも支障をきたす・・・というもの。

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題材は面白いと思いましたし、変にカルト集団の正体を明かさない演出で”カルトの影響を受けた被害者”に焦点を当てたところは非常に興味深いんですが、正直なところ、ちょっと演出面に物足りなさがあったのかなぁと思います。
なんせ、カルトから逃げてきた少女が普通の場所でふるまう行為が・・・言ってしまえば”想定内”なんですよね。んで、カルト集団の中でどんな生活をしているのか、っていうのも想定内。
未知の”カルト集団”というものに対して、この映画がみている僕の想像を超えなかったってのが僕のなかでは不満ポイントでしたねぇ~。

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ただ、主演のエリザベス・オルセンのじわじわと追い詰められていくリアルな演技とその存在感は必見ですね。彼女の演技を一目見れただけでも、この映画を観た価値はあるんじゃないでしょうか?

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テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画

私は『トランス』を観た

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あらすじ:アート競売人のサイモン(ジェームズ・マカヴォイ)はギャング一味と協力し、オークション会場から40億円の名画を盗み出すことに成功する。しかし計画外の動きを見せた彼はギャングのリーダー(ヴァンサン・カッセル)に暴行され、それが原因で絵画の隠し場所の記憶をなくしてしまう。リーダーは絵画のありかを聞き出すため、催眠療法士(ロザリオ・ドーソン)を雇うものの……。




タコ的点数:50点




う~ん、やっぱりダニー・ボイルは合わないんですよね(笑)
個人的にダニー・ボイル作品では『127時間』が最高なんですが、あれはやっぱりシンプルな題材と、主に内面を描いた作品だったので、ボイル監督の独特のスタイリッシュあな世界観はハマったんだと思うんですよね。個人的にはボイル監督は内面を描く作品の方が向いてると思いました

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題材からして、何かしらどんでん返しがありそうなミステリーだと、ボイル監督はハマらないのかな・・?って思います。『スラムドッグ~』の時も思ったんですけど、この人ストーリーテリングが上手くないと思うんですよね。
ミステリーなんで、観ている側が混乱するというのはアリだと思うんですけど、そのボイルスタイルが災いして、脚本とは関係ないところで混乱させられてるんですよ(笑)

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お話自体も、二転三転するんですが、割と短い時間の中で二転三転されるとみているこっちは「もういいよ~」って思っちゃうんですよね(笑)
まぁ、娯楽作品としてはそこそこ楽しめると思うので、気楽なサスペンス観たい人には楽しめるんじゃないでしょうか?
僕は個人的にはボイル作品は合わないんですね・・・(笑)

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テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画

プロフィール

タコ

Author:タコ
映画が大好きな一人の男。映画に関して思いついたことを書くだけの緩いスタンスでやっていきます。
文章力に自信はないので、非常につたない文章になっているかとは思いますが、読んでいただいて映画選びの参考にしていただけたら光栄です。

※コメント無しで、TBのみ送ってくる場合は承認しないようにしています。
また、内容が酷いと思われるコメントも独断で削除させていただきます。悪しからず。



~映画レビュー採点基準~
100点…必見!!ですが、作品によってはトラウマになったりする可能性あり。
81~99点…必見!!
61~80点…観る価値あり!!自信を持ってオススメ。
41~60点…まぁまぁ良作。暇なときに観ればいいのでは?
21~40点…別に観なくてもいいかと・・・。
0~20点…ダメすぎて話のネタになることもあり得る映画。




YouTubeで趣味で作曲もしてます。「Modernmonkey100」で検索して遊びにきてください。

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